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電験3種の勉強で、公式や法規の数値がなかなか覚えられず、語呂合わせに頼りたくなる方も多いですよね。
結論から言うと、電験3種の語呂合わせは「意味が分かったあとの思い出すきっかけ」として使うと役に立ちます。ただ、語呂だけで覚えると、少しひねった問題で使えなくなることもあります。
この記事を読むと、語呂合わせに向くものと向かないものの見分け方と、自分で語呂を作る手順が分かります。
電験3種で語呂合わせは役に立つ?
語呂合わせは、数値や並び順のように「理屈がなく覚えるしかないもの」に向いています。式の形のように理屈で導けるものは、語呂より意味で覚える方が長持ちします。
『公式も数値も多すぎて、もう語呂で覚えるしかない…』と感じている方もいるかもしれません。
その気持ちは自然です。電験3種は理論・電力・機械・法規の4科目があり、覚えることがたくさんあります。
ただ、語呂合わせにも得意なものと苦手なものがあるんです。例えば、法規の「低圧は交流600V以下」という数値は理屈で導けません。一方で、オームの法則の V = RI は、電圧・電流・抵抗の関係が分かれば自然に出てきます。
| 覚えるもの | 語呂合わせとの相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 法規の数値(電圧の区分、接地抵抗値など) | 向いている | 理屈では導けず、数字そのものを覚える必要がある |
| 手の指の向きや並び順(フレミングの法則など) | 向いている | 順番を取り違えやすい |
| 用語の組み合わせ(発電方式と特徴など) | ある程度向いている | 対応関係を思い出すきっかけになる |
| 式の形(オームの法則、電力の式など) | 意味で覚える方がよい | 単位や関係から導けるので、語呂がなくても再現できる |
| 計算の手順(三相交流、変圧器の換算など) | 向いていない | 手順は語呂ではなく、例題を解いて体で覚える |
電験3種の公式の語呂合わせと覚え方
公式の語呂合わせは、式の形をすぐ思い出すためのきっかけです。思い出したあとに、単位や意味で正しいか確かめるクセをつけておきましょう。
電験3種の公式の語呂合わせとして、昔からよく使われているものをいくつか紹介します。
オームの法則は「V = RI」
オームの法則は、電圧 V、抵抗 R、電流 I の関係で、V = RI と書きます。並びをそのまま読んで「ブリ」と覚える人もいます。
ただ、これは語呂がなくても「電流が多いほど、抵抗が大きいほど、電圧が大きくなる」と考えれば導けます。I = V/R や R = V/I に変形できるかも、合わせて確かめておきましょう。
フレミングの左手の法則は「電・磁・力」
フレミングの左手の法則は、左手の中指・人差し指・親指を直角に開いて使います。中指から順に「電(電流)・磁(磁界)・力(力の向き)」と読む覚え方がよく知られています。
『右手と左手、どっちがどっちだっけ』と迷う方も多いですよね。左手は電動機(モーター)で力が生まれる時、右手は発電機で電流が生まれる時に使う、と場面と合わせて覚えると取り違えにくくなります。
職場でこんなやり取りになることもありそうです。
「モーターの回る向きを考える時、どっちの手だっけ」
「力が出てくる方だから左手だよ。発電機の時が右手」
同期速度の式は数字ごと覚える
同期速度は Ns = 120f/p(f は周波数、p は極数)で求めます。「ひゃくにじゅう、エフ、わる、ピー」と声に出して覚える人が多い式です。
例えば、周波数50Hz・4極なら、120 × 50 ÷ 4 = 1,500 で、毎分1,500回転になります。一度自分で計算してみると、式の形もいっしょに覚えられますよ。
三相の電力は「ルート3がつく」とだけ覚える
三相交流の電力は P = √3VIcosθ(V は線間電圧、I は線電流、cosθ は力率)です。単相の P = VIcosθ に√3がついた形なんです。
語呂を作るより、「三相で線間電圧と線電流を使う時は√3がつく」と一言で覚える方が確実です。Y結線で相電圧を使う時は3倍の形になるので、どの電圧を使っているかを毎回確かめましょう。
| 式 | 語呂で覚える部分 | 意味で覚える部分 |
|---|---|---|
| V = RI | 並びの読み方 | 電流と抵抗が大きいほど電圧も大きい |
| Ns = 120f/p | 120という数字 | 周波数が高いほど速く、極数が多いほど遅い |
| P = √3VIcosθ | √3がつくこと | 線間電圧と線電流を使う三相の電力 |
| F = Q1Q2/(4πε0r²) | 4πε0の形 | 電荷が大きいほど強く、距離の2乗で弱くなる |
公式全体の一覧と使う場面は電験三種の公式まとめで科目ごとに紹介しています。
電験3種の法規の語呂合わせと数値の覚え方
法規の数値はばらばらに語呂を作るより、表にまとめてから共通点を探すと覚える量が減ります。
電験3種の法規の語呂合わせが欲しい、という声はとても多いです。法規は数値と条件の暗記が多い科目なので、語呂が一番活躍する所なんです。
ここでは、条文で確かめた数値を例に、まとめ方の工夫を紹介します。
| 覚えたい数値 | 中身 | 条文 | まとめ方の工夫 |
|---|---|---|---|
| 低圧の範囲 | 直流750V以下、交流600V以下 | 電技 第2条 | 「直流の方が上限が高い」と一言でまとめる |
| 高圧と特別高圧の境目 | 7,000V | 電技 第2条 | 「高圧は7千まで、超えたら特別高圧」 |
| 低圧電路の絶縁抵抗 | 0.1MΩ、0.2MΩ、0.4MΩ以上 | 電技 第58条 | 電圧が上がるにつれて「1、2、4」と増える |
| A種・C種の接地抵抗値 | 10Ω以下 | 解釈 第17条 | 「AとCは10」とペアで覚える |
| D種の接地抵抗値 | 100Ω以下 | 解釈 第17条 | 「Dだけ桁が1つ上」 |
| C種・D種の緩和 | 0.5秒以内に自動遮断なら500Ω以下 | 解釈 第17条 | 「0.5秒で500」と5をそろえる |
絶縁抵抗の「1、2、4」は、300V以下で対地電圧150V以下なら0.1、300V以下のその他なら0.2、300Vを超えるなら0.4です。数字がだんだん大きくなる、という流れで覚えると忘れにくくなります。
架空電線の高さは「場面」とセットで
解釈第68条では、低圧・高圧の架空電線の高さが場面ごとに決まっています。道路を横断する場合は路面上6m、鉄道又は軌道を横断する場合はレール面上5.5mです。
『6と5.5、どっちが道路だっけ』と迷う方も多いはずです。そんな時は「道路はトラックが通るから高め」のように、場面の絵を思い浮かべて覚えるとまぎれにくくなります。理屈が正しいかどうかより、自分が思い出せるかを大事にしてみてください。
「C種とD種は500Ω」とだけ覚えると、「0.5秒以内に自動で遮断する装置がある時」という条件が抜けてしまいます。語呂を作る時は、条件の言葉も1つ入れておきましょう。
電技と解釈の違いや、ほかの数値の確かめ方は電気設備技術基準と解釈で、法規全体の範囲は電験三種の法規で紹介しています。
自分で語呂合わせを作る手順
人から聞いた語呂より、自分で作った語呂の方が記憶に残りやすいものです。作る手順を決めておくと、短い時間で作れます。
『語呂を作るセンスがないから無理』と思う方もいるかもしれません。でも、上手な語呂である必要はないんです。自分が思い出せれば、それで十分です。
- 覚えたい数値や言葉と、その条件を1行で書き出す
- 似た数値を表にまとめて、共通点や違いを探す
- 違う所だけを、数字の読み方(いち、に、よん等)や頭文字で短い言葉にする
- 条件の言葉を1つ混ぜて、声に出して読んでみる
- 1週間後に語呂から元の数値を書けるか試す
例えば、接地工事なら「A・Cは10、Dは100、Bは式」の違いだけを語呂にします。B種は150/Ig という式なので、語呂より式の意味で覚える方が向いています。
勉強仲間との間で、こんなやり取りになることもありそうです。
「接地抵抗、またAとDを逆に覚えてたよ」
「表を作って、違うところだけ語呂にするといいよ。全部を語呂にしなくていいから」
電力や機械の科目には、発電方式と特徴、機器と役割のように、言葉の組み合わせを覚える所もあります。こうした所は、それぞれの頭文字を1文字ずつ取り出して、短い言葉につなげる方法が使えます。作ったあとは、参考書の表と見比べて組み合わせが合っているか確かめておきましょう。

語呂だけに頼らないためのチェック
語呂合わせは入り口です。意味と条文まで確かめておけば、ひねった問題でも慌てずに済みます。
ここが大事なところです。語呂で数値を思い出せても、問題文の条件が少し変わると答えられないことがあります。
例えば、絶縁抵抗の問題で「対地電圧」が出てきた時に、どの数値を使うか迷うことがあります。これは、語呂で数値を覚えても、条件の意味を理解していないと起きるつまずきです。
- その数値がどの文書の何条か言える
- 数値が変わる条件(電圧、時間、場所など)を言える
- 公式なら、単位をそろえて式が合うか確かめた
- 過去問で、その数値や式を使う問題を1問解いた
- 1週間後に語呂なしで書けるか試した
ノートに語呂を書く時は、横に条文の番号と条件を書き添えておくのがおすすめです。見直すたびに、語呂と意味がつながっていきます。

語呂合わせについてよくある相談
知恵袋でも、電験3種の語呂合わせについての相談が見られます。その中から3つを選んで答えます。
相談1:クーロンの法則の公式を語呂で覚えたい
クーロンの法則の式に、何か良い語呂はないか、という相談です。
クーロンの法則は、2つの電荷の間にはたらく力で、F = Q1Q2/(4πε0r²) と書きます。分母の 4πε0 は形を覚えるしかない部分なので、「よんパイ・イプシロン・ゼロ」と声に出して覚えるのが手軽です。
ただ、「電荷が大きいほど力が大きく、距離の2乗で弱くなる」という意味は、語呂ではなく理屈で押さえておきましょう。磁気のクーロンの法則とも形が似ているので、2つを並べて覚えると混ざりにくくなります。
相談2:語句や意味はノートに書いた方がいい?
電力の科目で語句や意味を覚える時に、ノートに書いた方がいいか、という相談です。
結論から言うと、全部を書き写す必要はありません。間違えた語句や、似ていて混ざる語句だけを書き出す方が、時間を節約できます。
書く時は、語句と意味に加えて「どの問題で間違えたか」を1行添えておくと、見直しの時に思い出しやすくなりますよ。
相談3:知識ゼロから始めるなら、まず語呂から?
知識がまったくない状態から勉強を始める時に、何から手をつけるか、という相談です。
最初から語呂合わせに頼るのは、あまりおすすめしません。まずは参考書で全体を一度読み、意味が分かった所から暗記に移る方が近道です。
始め方の順番は電験三種に合格するにはで詳しく紹介しています。
電験ガイド
独学で進めるか、講座を使うか迷っている方へ
電験三種は4科目の範囲が広く、理論や機械の計算でつまずく人も少なくありません。通信・Web動画・DVD・通学など講座の学び方の違いと、比べる時のチェックポイント、資料請求で確かめたい点をまとめました。
講座の選び方電験三種の講座の選び方を見る当サイト内の解説ページに移動します。試験の日程・受験手数料は電気技術者試験センターの案内で最新情報を確認してください。
よくある質問
電験3種の語呂合わせは、どの科目でいちばん役に立ちますか?
法規です。電圧の区分や接地抵抗値など、理屈では導けない数値が多いので、語呂が思い出すきっかけになります。
公式は全部語呂で覚えた方がいいですか?
全部を語呂にする必要はありません。単位や意味から導ける式は理解で覚え、形を覚えるしかない部分だけを語呂にするのがおすすめです。
語呂合わせはいつ作り始めればいいですか?
参考書で全体を一度読み、意味が分かってからがおすすめです。過去問で何度も間違える数値が出てきたら、そこから語呂にしていくと無駄がありません。
人が作った語呂と自分で作った語呂、どちらがいいですか?
自分で作った語呂の方が覚えやすいことが多いです。人の語呂を使う時も、元の数値と条件が正しいか条文で確かめておきましょう。
まとめ
- 語呂合わせは、法規の数値や並び順など理屈で導けないものに向いている
- 公式は「語呂で思い出し、意味と単位で確かめる」使い方にする
- 法規の数値は表にまとめ、違う所だけを語呂にする
- 語呂には条件の言葉を1つ入れ、条文の番号を横に書き添える
電験の全体像は電験とは?で紹介しています。





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