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電験三種の合格率を調べて「1割ちょっと」という数字を見て、思わず手が止まった方も多いですよね。
結論から言うと、電験三種の合格率は令和7年度(2025年度)上期が12.9%、下期が13.1%です。ただ、この数字には科目合格の仕組みや受験者の数え方が関わっていて、見たままの難しさとは少し違います。
この記事を読むと、合格率と合格者数の推移と、その数字を自分の勉強の作戦にどう生かすかが分かります。
電験三種の合格率は?最新の数字から先に見る
電気技術者試験センターの公表では、電験三種の合格率は令和7年度上期12.9%、下期13.1%でした。令和6年度は上期16.0%、下期16.8%です。
『結局、何人受けて何人受かっているの?』というのが一番知りたいところですよね。
まずは、試験センターが公表している直近4回の数字を並べます。合格率は、試験センターが公表している値をそのまま載せています。
| 回 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度(2024年度)上期 | 25,416人 | 4,064人 | 16.0% |
| 令和6年度(2024年度)下期 | 24,547人 | 4,117人 | 16.8% |
| 令和7年度(2025年度)上期 | 24,766人 | 3,201人 | 12.9% |
| 令和7年度(2025年度)下期 | 24,176人 | 3,164人 | 13.1% |
1回あたり2万4千人から2万5千人ほどが受けて、3千人から4千人ほどが電験三種合格を手にしている計算です。
例えば令和7年度下期なら、受験者およそ8人のうち1人が4科目すべてに受かった、というイメージになります。
令和8年度上期の数字はまだ出ていない
『令和8年度上期の合格率はどうだったの?』と気になっている方もいますよね。
令和8年度(2026年度)上期の人数などの詳しい数字は、10月19日に公表される予定です。この記事の調査時点では、まだ公表されていません。
令和8年度上期は、8月30日の大雨で福井県会場の筆記試験が中止になり、CBT方式で延期して行われました。そのため合格者一覧の検索は9月25日、試験結果通知書の発送は10月19日に変わっています。
最新の数字は、電気技術者試験センターの試験結果と推移のページで確かめましょう。
合格率と合格者数の推移|年2回になってからの8回分
令和4年度上期の合格者は2,793人でしたが、令和5年度下期には5,211人まで増えました。その後は3千人台から4千人台で動いています。
ここからは、試験が年2回になった令和4年度から、令和7年度下期までの8回分を並べます。
| 回 | 受験申込者 | 受験者 | 合格者 | 科目合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和4年度上期 | 45,695人 | 33,786人 | 2,793人 | 9,930人 | 8.3% |
| 令和4年度下期 | 40,234人 | 28,785人 | 4,514人 | 8,269人 | 15.7% |
| 令和5年度上期 | 36,978人 | 28,168人 | 4,683人 | 9,252人 | 16.6% |
| 令和5年度下期 | 33,832人 | 24,567人 | 5,211人 | 8,761人 | 21.2% |
| 令和6年度上期 | 32,683人 | 25,416人 | 4,064人 | 7,898人 | 16.0% |
| 令和6年度下期 | 33,945人 | 24,547人 | 4,117人 | 7,635人 | 16.8% |
| 令和7年度上期 | 32,337人 | 24,766人 | 3,201人 | 6,859人 | 12.9% |
| 令和7年度下期 | 34,214人 | 24,176人 | 3,164人 | 6,680人 | 13.1% |
令和5年度下期までの合格率は、試験センターが公表した受験者数と合格者数から、この記事で計算した値です(小数第2位を四捨五入)。令和6年度上期からは公表値です。
『合格率が8%の回もあれば21%の回もあるの?』と驚いた方もいるかもしれません。
実は、回によって合格率はかなり動きます。8回を通して見ると、いちばん低い回といちばん高い回で2倍以上の差があるんです。

年2回化とCBT方式で合格者が増えた
経済産業省の資料では、令和4年度以降、第三種の試験合格者はそれまでの2倍以上になったとされています。
背景として挙げられているのは、令和4年度からの年2回化と、令和5年度からのCBT方式の導入です。受験の機会が増えたことが、合格者の増加につながったと推察されています。
- 合格率だけでなく、合格者の人数も見る
- 受験申込者と受験者の差を見る
- 科目合格者の人数を合格者と比べる
- 合格基準が調整された回かどうかを確かめる
受験者数は落ち着き、合格者は3千人台に
令和4年度上期の受験者は3万3千人台でしたが、令和5年度下期からは2万4千人から2万5千人ほどで落ち着いています。
合格者は令和5年度下期の5,211人が8回の中でいちばん多く、令和7年度は上期・下期とも3千人台でした。
合格率が低い回に当たったらどう考える?
『自分が受ける回だけ合格率が低かったらどうしよう』と心配になる方もいますよね。
ただ、合格率は試験が終わってから決まる数字です。受ける前に、どの回が受かりやすいかを当てることはできません。
例えば令和4年度上期は8.3%でしたが、次の下期は15.7%でした。続けて受ける人にとっては、1回の数字で一喜一憂しても得るものは少ないんです。
自分の得点が60点にどれだけ近いかのほうが、合格率よりずっと大事です。過去問を解いた点数を回ごとに記録しておくと、合格に近づいているかが分かります。
合格率1割台の本当の意味は?受験者の数え方から読み解く
試験センターの受験者数は、1科目でも出席した人の合計です。科目合格を使って残りの科目だけ受ける人も、まだ1科目目の人も同じ分母に入ります。
『合格率13%なら、8割以上の人が落ちているってこと?』と思うと、ちょっと怖くなりますよね。
ただ、電験三種の合格率は「4科目すべてそろった人」の割合です。1回で1科目か2科目だけ受かった人は、ここには数えられていません。
科目合格者は合格者の2倍ほどいる
令和7年度上期を見ると、合格者3,201人に対して、科目合格者は6,859人でした。一部の科目に受かった人が、4科目そろった人の2倍ほどいる計算です。
試験センターの公表では、令和7年度の科目合格率は上期27.7%、下期27.6%でした。受けた人のおよそ4人に1人は、何かしらの科目に受かっていることになります。
| 令和7年度上期の内訳 | 人数 | 受験者に対する見方 |
|---|---|---|
| 受験者 | 24,766人 | 1科目でも出席した人の合計 |
| 合格者(4科目そろった人) | 3,201人 | 合格率12.9% |
| 科目合格者 | 6,859人 | 科目合格率27.7% |
| CBT方式で受けた人 | 9,503人 | 受験者の約4割 |
| 筆記方式で受けた人 | 15,263人 | 受験者の約6割 |
科目合格者の多くは、次の回以降で残りの科目を受けて合格を目指します。何回かに分けて4科目をそろえる人が多い試験なんです。
CBT方式と筆記方式で受ける人の割合
令和7年度上期は、受験者24,766人のうちCBT方式が9,503人、筆記方式が15,263人でした。下期はCBT方式9,516人、筆記方式14,660人です。
『CBT方式のほうが合格しやすいの?』という疑問も出てきますよね。ただ、方式ごとの合格率は、この記事で調べた公表資料には載っていません。
方式は、会場の近さや試験日の選びやすさで決める方が多いです。違いは電験三種のCBT方式とは?で紹介しています。
申し込んだのに受けていない人も多い
もう一つ見ておきたいのが、受験申込者と受験者の差です。
令和7年度上期は申込者32,337人に対して、受験者は24,766人でした。およそ7,500人が、申し込んだのに1科目も受けていない計算になります。
例えば、仕事が忙しくて勉強が間に合わず、当日あきらめてしまう場面が思い浮かびますよね。会場で隣の席に座った人がみんな準備万端、というわけではないんです。
ほかの資格と比べる時は、合格率の数字だけで難しさを決めないようにしましょう。科目合格があるか、受験者に何が数えられているかで、同じ12%でも意味が変わります。
合格基準の調整と科目合格|数字の裏にある仕組み
各科目とも原則60点(100点満点)が合格基準です。問題の難しさなどから、合格基準が調整される回があります。
合格率が回ごとに動く理由の一つが、合格基準の調整です。
合格基準が下がった回の例
試験センターの公表では、令和7年度上期(筆記方式)は機械が55点以上に調整され、ほかの3科目は60点でした。令和7年度下期と令和8年度上期(筆記方式)は、4科目とも60点です。
| 回 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度上期(筆記方式) | 60点 | 60点 | 55点 | 60点 |
| 令和7年度下期 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
| 令和8年度上期(筆記方式) | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
『じゃあ、55点くらい取れれば受かるかも』と期待したくなる気持ちも分かります。
ただ、調整があるかどうかは試験のあとまで分かりません。勉強の目標は60点を越えるところに置いておくのが安心です。
合格基準が下がった回の話を聞いて、目標点を下げてしまう方がいます。調整は毎回あるものではないので、60点に届く力をつけておきましょう。
科目合格は最大5回まで免除
電験三種合格者として認められるには、4科目すべてに合格する必要があります。とはいえ、一度に全部そろえなくても大丈夫です。
一部の科目に受かると「科目合格」になり、申請すれば最大で連続5回まで、その科目の試験が免除されます。年2回の試験なので、約2年半の間に残りの科目を取ればよい仕組みです。
例えば令和8年度上期に科目合格した場合、令和10年度下期まで免除されます。免除は自動ではなく、申込みの時に免除の申請が要るので気をつけましょう。
科目合格の使い方は、電験三種の科目合格制度でくわしく紹介しています。
合格率の数字を自分の作戦に生かす読み方
合格率の数字は、他人と比べるためより、自分がどう受けるかを決めるために使うと役に立ちます。科目合格者が多いという数字は、分けて取る人が多いことの表れです。
『自分は1回で受かるべき?それとも何回かに分ける?』と迷っている方もいますよね。
ここでは、勉強に使える時間と今の知識から、受け方の作戦を選ぶ目安を表にしました。電験三種の試験の形そのものは電験三種の試験の仕組みで確かめられます。
| 今の状況 | 合いやすい受け方 | 最初の回で狙う科目 |
|---|---|---|
| 平日1時間・土日3時間ほど、電気は初めて | 2〜3回に分けて4科目をそろえる | 理論を中心に1〜2科目 |
| 電気科の出身で、計算に抵抗がない | 1〜2回で4科目をそろえる | 4科目すべて |
| 科目合格を1〜2科目持っている | 免除の期限から逆算して残りを取る | 期限が近い順に残りの科目 |
| 仕事の繁忙期が試験と重なる | 上期・下期のどちらかに絞って計画する | 時間が取れる回で2科目 |
例えば、仕事のあと平日に1時間、土日に3時間とれるビルメンテナンス2年目の方なら、最初の回は理論と法規に絞る、という組み方も考えられます。
作戦を決める時の手順
- 直近の合格率と科目合格率を確かめる
- 週に使える勉強時間を書き出す
- 1回目で受ける科目を決める
- 科目合格の免除期限を手帳に書いておく
- 残りの科目を何回目で取るか決める
免除期限を落とさないための記録のつけ方
分けて取る作戦の弱点は、免除の期限をうっかり過ぎてしまうことです。
例えば、上期に理論だけ受かって、そのあと仕事が忙しくなり2回ほど受けられなかった、という場面はよくあります。気づいたら期限まで残り2回、ということも。
| 記録しておく項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 受かった科目と回 | 理論・令和8年度上期 |
| 免除が続く最後の回 | 令和10年度下期 |
| 次に受ける科目 | 法規と機械 |
| 過去問の点数の記録 | 科目ごとに回ごとの点数 |
スマートフォンのメモでも手帳でも構いません。申込みの時期が来るたびに見返すようにしておきましょう。
勉強の順番や時間の配分は、電験三種に合格するための勉強の進め方で紹介しています。

ひとりで計画を立てるのが不安な時は
『分けて取る作戦はいいけど、途中でだれてしまいそう』という声もよく聞きます。
独学で進める人も多い試験です。ただ、計画づくりや質問のしやすさで講座を使う人もいます。学び方の形を比べてから決めると、遠回りが減りますよ。
電験ガイド
独学で進めるか、講座を使うか迷っている方へ
電験三種は4科目の範囲が広く、理論や機械の計算でつまずく人も少なくありません。通信・Web動画・DVD・通学など講座の学び方の違いと、比べる時のチェックポイント、資料請求で確かめたい点をまとめました。
講座の選び方電験三種の講座の選び方を見る当サイト内の解説ページに移動します。試験の日程・受験手数料は電気技術者試験センターの案内で最新情報を確認してください。
講座の形の違いは電験三種の講座の選び方で比べています。
合格率についてよくある相談
知恵袋でも、合格率や合格者についての相談が多く寄せられています。よくある質問を3つ取り上げて答えます。
相談1:電気主任技術者三種と電験三種は同じもの?
『電気主任技術者三種と電験三種って、別の資格なの?』という相談があります。
結論から言うと、指しているものは同じです。電験三種は「第三種電気主任技術者試験」の略で、合格して免状の交付を受けると第三種電気主任技術者の資格になります。
試験と資格の関係は、電験三種とは?で順を追って紹介しています。
相談2:認定で免状を取った人は「合格者」と言える?
学歴と実務経験で免状を取る「認定取得」の人は、試験の合格者と呼ぶのか、という相談も見かけます。
認定取得は、試験を受けずに免状を申請する別のルートです。試験に受かったのではなく「認定で免状を取った」という言い方になりますが、受け取るのは同じ第三種電気主任技術者の免状です。
『どちらの取り方が上か』を気にする必要はありません。ルートが違うだけで、免状でできる仕事は変わらないんです。
相談3:ほかの国家資格と比べて難しい?
ほかの国家資格と比べて、電験三種のほうが難しいのか、という相談も多いです。
ただ、試験の科目も、合格率の数え方も資格ごとに違います。電験三種は科目合格がある試験なので、合格率だけで並べると実際より難しく見えやすいんです。
比べるなら、自分に必要な勉強時間と、仕事で使えるかどうかで考えてみてください。
相談4:工業高校の電気科から電験三種を目指すべき?
工業高校の電気科に通っていて、就職を考えながら電験三種合格を目指すか迷っている、という相談もあります。
電験三種には受験資格の制限がないので、高校生でも受けられます。電気科で学んでいる内容は理論や電力の土台になるので、早めに始める意味は大きいですよ。
一方で、学校が電気主任技術者の認定校なら、卒業後に実務経験を積んで免状を申請する道もあります。自分の学校が認定校かどうかは、先生に確かめてみてください。
| 相談の内容 | この記事での答え |
|---|---|
| 電気主任技術者三種と電験三種は同じ? | 同じものを指す呼び方 |
| 認定の人は合格者? | 試験とは別のルートだが免状は同じ |
| ほかの資格より難しい? | 合格率だけでは比べにくい |
| 高校生から目指すべき? | 受験資格はなく早めに始める意味は大きい |
よくある質問
電験三種の合格率はどれくらいですか?
電気技術者試験センターの公表では、令和7年度(2025年度)上期が12.9%、下期が13.1%でした。最新の数字は試験センターの試験結果のページで確かめましょう。
電験三種の合格者は1回で何人くらいですか?
令和7年度は上期3,201人、下期3,164人でした。令和5年度下期は5,211人で、年2回になってからの8回ではいちばん多い回です。
科目合格率はどれくらいですか?
令和7年度は上期27.7%、下期27.6%でした。4科目そろった合格者より、科目合格者のほうが多い試験です。
合格基準が60点より下がることはありますか?
あります。令和7年度上期(筆記方式)は機械が55点以上に調整されました。ただし毎回ではないので、目標は60点に置いておきましょう。
令和8年度上期の合格率はいつ分かりますか?
人数などの詳しい数字は、10月19日に公表される予定です。電気技術者試験センターの試験結果のページで確かめましょう。
まとめ
- 電験三種の合格率は令和7年度上期12.9%、下期13.1%
- 年2回化とCBT方式の導入のあと、合格者は大きく増えた
- 受験者には1科目だけ受けた人も入っている
- 科目合格者は合格者の2倍ほどいて、分けて取る人が多い
- 合格基準は原則60点で、調整される回もある
- 合格率は自分の受け方を決めるために使うと役に立つ
合格率の数字は、試験の年度ごとに変わります。最新は電気技術者試験センターの案内で確かめましょう。
電験の全体像から知りたい方は、電験とは?もあわせて読んでみてください。





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