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4科目そろって合格したものの、『このあと何をすれば、電験3種を取得したことになるの?』と手が止まっている方も多いですよね。
結論から言うと、試験に合格しただけでは免状は届きません。試験センターに免状交付申請書を出して、免状が交付されてはじめて第三種電気主任技術者になれます。
この記事を読むと、合格発表から免状が届くまでの手順と、免状を仕事で使うまでの流れが分かります。
電験3種の取得は「合格」と「免状」の2段階
電験3種の取得は、試験の合格と免状の交付の2段階です。合格したら免状交付申請書を出し、経済産業大臣から免状が交付されます。
『合格通知が来たら、それで資格を持っていることになるのでは?』と思う方もいるはずです。
実は、電気主任技術者として認められる証は免状なんです。試験の合格は、免状を申請できる条件を満たした、という段階です。
| 段階 | 何をするか | 手にするもの |
|---|---|---|
| 1. 試験の合格 | 4科目すべてに合格する | 試験結果通知書 |
| 2. 免状の申請 | 免状交付申請書を試験センターに出す | 申請の控え |
| 3. 免状の交付 | 経済産業大臣から免状が交付される | 第三種電気主任技術者免状 |
| 4. 選任 | 事業場で電気主任技術者に選ばれる | 仕事としての役割 |
免状の有効期限はない
一度交付された電験の免状には、有効期限も更新の手続きもありません。
『5年ごとに講習を受けないといけないの?』と心配する声も聞きますが、免状そのものの更新は不要です。安心して申請しておきましょう。
免状を持っていることと、事業場で電気主任技術者に選任されることは別の話です。この違いは電気主任技術者と電験の関係で紹介しています。
合格発表から免状が届くまでの手順
試験に合格すると、試験結果通知書に免状交付申請書が同封されて届きます。これを試験センターに出すと、申請からおよそ2か月で免状が交付されます。
ここでは、合格の確認から免状が届くまでを順に並べます。
- 合格者一覧の検索(CBT方式はマイページ)で合否を確かめる
- 郵送で届く試験結果通知書を受け取る
- 同封の免状交付申請書に記入する
- 交付手数料を納めて試験センターに申請書を出す
- 申請からおよそ2か月で免状が届く

合格はどこで確かめる?
筆記方式は、試験センターのホームページの「合格者一覧の検索」で受験番号を入れて確かめます。CBT方式は、受験日のおよそ2週間後の正午からマイページで合否を見られます。
令和8年度(2026年度)上期は、大雨で福井県会場の試験が延期された影響で、合格者一覧の検索が9月25日に、試験結果通知書の発送が10月19日に変わりました。
申請書を出す前のチェック
申請書はシンプルな書類ですが、書き間違いで手続きが遅れるともったいないですよね。出す前に、次の点を見直してみてください。
- 同封されている案内を最初から最後まで読む
- 氏名や住所などに書き間違いがないか見直す
- 交付手数料の納め方を案内で確かめる
- 書いた申請書のコピーやスマートフォンの写真を残しておく
- 免状が届く住所が今の住まいか確かめる
例えば、合格のあとに引っ越しの予定がある方は、どの住所で受け取るかを先に決めておくと慌てずに済みます。
交付手数料と期間
試験合格者の免状の交付手数料と、届くまでの期間を表にしました。令和8年度の受験案内の内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請先 | 電気技術者試験センター(経済産業大臣から交付事務を受託) |
| 申請書 | 試験結果通知書に同封される免状交付申請書 |
| 交付手数料 | 2,350円(非課税) |
| 届くまで | 申請からおよそ2か月 |
例えば、10月の終わりに申請書を出したら、免状が届くのは年が明ける前後、というイメージです。転職や社内の手続きで免状が要る方は、この期間を見込んでおきましょう。
『合格したし、申請はあとでいいか』と申請書を後回しにして、しまい込んでしまう方がいます。免状が無いと選任の話を進められないので、届いたら早めに出しておきましょう。
試験合格と認定取得はどう違う?
電験3種の免状は、試験に合格する道のほかに、認定校の卒業と実務経験で申請する「認定取得」の道もあります。
『会社の先輩は試験を受けずに免状を持っていると聞いた』という方もいますよね。それが認定取得です。
経済産業大臣が認定した学校で所定の単位を取って卒業し、決められた年数の実務経験を積むと、試験なしで免状を申請できます。
| 比べるところ | 試験合格 | 認定取得 |
|---|---|---|
| 条件 | 4科目すべてに合格 | 認定校の卒業と実務経験 |
| 実務経験 | 要らない | 大学卒で1年、短大・高専卒で2年、高校卒で3年 |
| 対象の設備 | なし | 電圧500V以上の電気工作物 |
| 申請先 | 電気技術者試験センター | 各地域の産業保安監督部(署)の電力安全課など |
| 交付手数料 | 2,350円 | 6,600円 |
受け取る免状は、どちらも同じ第三種電気主任技術者の免状です。

認定取得のくわしい条件は、電験の認定取得とは?で紹介しています。
自分はどちらの道が合う?
『試験を受けるか、認定を待つか』で迷う方もいますよね。目安を表にしました。
| 今の状況 | 合いやすい道 |
|---|---|
| 認定校を出ていない | 試験合格の道 |
| 認定校を出て、電気設備の実務に就いている | 認定取得の道も考えられる |
| 認定校を出たが、単位が足りない | 不足分の試験科目に合格して認定を目指す |
| 早く免状がほしい | 試験合格の道と並行して考える |
例えば、工業高校の電気科を出て設備の仕事に就いた方なら、自分の学校が認定校かどうかを先生や職場に聞いてみる価値があります。認定校なら、実務経験を積むことで免状を申請できる可能性があるからです。
単位が足りない時は試験科目で補える
認定校を出ていても、必要な単位が足りない人もいます。その場合は、不足する単位に当たる試験科目に合格すれば、単位を取ったとみなされます。
三種の場合は、電力・機械・法規のうち1科目か、電力と法規、機械と法規の2科目の組み合わせです。
免状が届いてから仕事で使うまでの流れ
免状が届いたら、選任される職場で働くか、実務経験を積んで次の道を広げるかを考えていきます。外部委託を受ける側や上位の種に進むには、実務経験が要ります。
『免状は届いたけど、明日から何が変わるの?』と感じる方も多いはずです。
電気主任技術者は、事業用電気工作物の設置者が選任する人です。職場で選任されてはじめて、保安の監督の役割を担います。
実務経験で広がる道
免状を取ったあとの実務経験で、できることが広がっていきます。代表的なものを表にしました。
| 実務経験 | 広がること |
|---|---|
| 電圧1万V以上の施設で保安監督5年以上 | 第二種の資格を得られる |
| 保安監督の実務5年以上 | 外部委託を受ける側になれる(講習などで短縮あり) |
| 保安監督の実務5年以上 | 都道府県知事の認定で第一種電気工事士の資格を得られる |
| 実務3年以上または認定講習の修了 | 認定電気工事従事者の認定証を受けられる |
例えば、ビルの設備管理の会社で選任を受けて経験を積み、その先で外部委託の仕事に進む、という道すじが考えられます。
『実務経験がないまま免状だけ持っていても意味がない?』と不安になる方もいます。ただ、経験は免状を持ってから積めるものです。経験の積み方は実務経験がない時の道で紹介しています。
電験ガイド
電験の資格を活かせる職場を探すなら
電気主任技術者の求人は、ビルの設備管理や工場、電気保安の仕事など職場によって探し方が変わります。設備管理・建設の分野に特化した転職支援サービスで、資格や経験に合う求人を相談してみましょう。
講座の選び方プライムキャリアの公式サイトを見る求職者の利用は無料と公式サイトに記載があります。求人の内容は公式サイトで確かめてください。
免状が届いたら最初にやっておきたいこと
免状は、選任の手続きや転職の応募で提示を求められることがある大事な書類です。
届いたら、折れたり汚れたりしない場所に保管しておきましょう。応募書類などに写しを付ける場面に備えて、コピーを取っておくと便利です。
職場で取得を伝えると、「来年度から選任の候補に入れておくね」といった話につながることもあります。上司には早めに知らせておくとよいですよ。
転職を考えている方へ
電験3種の取得をきっかけに、設備管理や保安の仕事に移りたい方もいますよね。
求人の探し方や転職サービスの使い方は、電験三種を活かす転職で紹介しています。
電験3種の取得についてよくある相談
知恵袋でも、電験3種の取得についてたくさんの相談が寄せられています。3つを選んで答えます。
相談1:認定で取った免状は試験合格より下に見られる?
筆記で取った人が、社内で「認定で取った人と同じ扱いなのか」と話題になった、という相談があります。
結論から言うと、免状そのものに違いはありません。どちらも同じ第三種電気主任技術者の免状で、できる仕事も同じです。
道すじが違うだけなので、取り方で上下を気にする必要はないんです。
相談2:1科目ずつ受けて取得してもいい?
科目合格制度を使って、1科目ずつ受けて最終的に取得したい、という相談もよく見かけます。
科目合格は、申請すれば最大で連続5回まで免除されます。年2回の試験なので、約2年半のうちに4科目そろえればよい仕組みです。
ただ、1回に1科目だと4回かかるので、どこかでつまずくと期限が近づきます。2回目以降は2科目を受ける回を作るなど、余裕を持った計画にしてみてください。くわしくは電験三種の科目合格制度で紹介しています。
相談3:取得したけど実務経験がないと仕事にならない?
求人を見ると「電験三種取得者歓迎」が多いけれど、実務経験がないと採ってもらえないのでは、という相談もあります。
外部委託を受ける側になるには実務経験が要ります。一方で、選任される職場で働きながら経験を積む道もあります。まずは経験を積める職場から探してみるのが近道です。
相談4:取得したあと追加で取っておくといい資格は?
電験3種を取得したので、次に取っておいた方がいい資格はあるか、という相談もよく見かけます。
結論から言うと、これからの働き方で変わります。工事の作業にも関わりたいなら電気工事士、上位の設備を目指すなら電験二種、という考え方が一般的です。
電気工事士との違いは電験三種と電気工事士の違い、二種については電験二種とは?で紹介しています。
| 相談 | この記事での答え |
|---|---|
| 認定の免状は下に見られる? | 免状は同じで、できる仕事も同じ |
| 1科目ずつ取ってもいい? | 免除は最大5回なので余裕を持った計画に |
| 経験がないと仕事にならない? | 経験を積める職場から始める道がある |
| 次に取る資格は? | 働き方に合わせて電気工事士や二種を考える |
よくある質問
電験3種に合格したら、すぐに電気主任技術者になれますか?
合格しただけではなれません。免状交付申請書を出して免状が交付され、さらに事業場で選任されてはじめて電気主任技術者として働きます。
免状の交付手数料はいくらですか?
令和8年度の受験案内では、試験合格者の交付手数料は2,350円(非課税)です。認定取得の場合は6,600円です。
免状はどれくらいで届きますか?
申請からおよそ2か月です。手続きを急ぐ事情がある方は、早めに申請書を出しておきましょう。
電験の免状に更新はありますか?
ありません。電験の免状には有効期限も更新制度もありません。
電験3種の取得に受験資格はありますか?
ありません。試験は年齢や学歴などの制限なく誰でも受けられます。
まとめ
- 電験3種の取得は、試験の合格と免状の交付の2段階
- 申請書は試験結果通知書に同封され、試験センターに出す
- 交付手数料は2,350円、届くまでおよそ2か月(令和8年度)
- 認定取得でも受け取る免状は同じ
- 免状に有効期限・更新はない
- 実務経験を積むと外部委託や二種への道が広がる
手数料や手続きは年度ごとに変わることがあります。最新は電気技術者試験センターの案内で確かめましょう。





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