電験3級・2級という呼び方は正しい?正式名称と種の数え方

電験3級・2級という呼び方は正しいのか、正式名称と種の数え方を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が電気技術者試験センター・経済産業省などの公的機関と、各講座・出版社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験手数料・合格基準は年度ごとに変わるため、最新の情報は電気技術者試験センターの受験案内で確認してください。

「電験3級を取りたい」「電験2級って難しいの?」と、級で呼んでいいのか迷ったことはありませんか。

結論から言うと、電験3級・電験2級は正式な呼び方ではありません。電験は「級」ではなく「種」で数え、正しくは電験三種、正式な名前は第三種電気主任技術者です。

この記事を読むと、電験の正しい呼び方と、求人票や会話で出てくるいろいろな言い方の読み替え方が分かります。

目次

電験3級は正しい呼び方?結論は「種」で数えます

先に結論

電験は「第一種」「第二種」「第三種」の3つで、級ではなく種で数えます。電験3級・電験三級と言った時は、第三種電気主任技術者(電験三種)のことだと考えれば大丈夫です。

『電験3級って言ったら、恥ずかしいのかな』と気にしている方もいるかもしれません。

意味は通じるので、会話で言い間違えても大きな問題にはなりません。ただ、履歴書や申込みの書類では、正式な名前で書くのが安心です。

電験は「電気主任技術者試験」を縮めた呼び方です。電気主任技術者には第一種・第二種・第三種があり、試験を行う電気技術者試験センターも「種」で案内しています。

数字が小さいほど範囲が広い

種の数字は、小さいほど監督できる設備の範囲が広くなります。級と同じく、1が一番上だと覚えておけば迷いません。

正式な名前監督できる範囲
第一種電気主任技術者すべての事業用電気工作物
第二種電気主任技術者電圧17万V未満の事業用電気工作物
第三種電気主任技術者電圧5万V未満の事業用電気工作物(出力5千kW以上の発電所などを除く)

例えば、街のオフィスビルの屋上にある受変電設備の多くは、三種の範囲に入ります。電験3級と呼ばれがちな三種は、こうした身近な建物の電気を守る資格なんです。

範囲の違いをもっと知りたい方は、電験の1種・2種・3種の違いで一覧にしています。

級で言ってしまった時の言い直し例

面接や職場で「電験3級」と言ってしまっても、慌てなくて大丈夫です。気づいた時にさらっと言い直せば十分です。

「電験3級、あ、三種ですね。第三種電気主任技術者の勉強をしています」

相手が「電験3級」と言った時も、わざわざ訂正しなくてかまいません。「三種のことですね」と受け止めれば、話はそのまま進みます。

電験の呼び方の対応表

書き方は違っても、指している資格は同じ

電験三種、電験3種、三種免状、第三種電気主任技術者は、どれも同じ資格の話です。場面によって使われる言い方が違うだけなんです。

『いろいろな書き方があって、どれが何を指しているのか分からない』という声もよく聞きますよね。

よく見かける言い方を、正式な名前と並べました。

よく見かける言い方正式な名前・意味使われやすい場面
電験三種、電験3種、電験Ⅲ種第三種電気主任技術者(試験)会話、勉強の本、Web
電験3級、電験三級第三種電気主任技術者(正式ではない言い方)会話、検索
電験二種、電験2種、電験2級第二種電気主任技術者(電験2級は正式ではない)会話、検索
三種免状、第三種免状第三種電気主任技術者免状職場、手続き
三種の主任技術者、電気主任技術者(三種)第三種電気主任技術者として選任された人求人票、職場
電験三種、電験3級、三種免状、第三種電気主任技術者などの言い方が、すべて同じ資格を指していることを示した対応の図解

数字の書き方は3通りある

電験の数字は、漢数字・算用数字・ローマ数字の3通りで書かれます。

書き方例よく見る場所
漢数字電験三種、第三種電気主任技術者正式な書類、試験センターの案内
算用数字電験3種、電験2種Web、会話のメモ、求人票
ローマ数字電験Ⅲ種一部の本やWeb

正式な名前は「第三種」のように漢数字で書かれます。ふだんのメモなら算用数字でも問題ありませんが、書類では漢数字にそろえておくと見た目も整います。

「電験」と「電気主任技術者」の違い

細かく言うと、電験は試験の呼び方で、電気主任技術者は資格の名前です。試験に受かって免状の交付を受けると、電気主任技術者の資格を持つことになります。

さらに、事業場で選任されて初めて、その設備の電気主任技術者として働きます。資格・免状・選任の違いは電気主任技術者と電験の関係で紹介しています。

「電検」「電険」も同じ話

知恵袋などでは「電検3種」「電険」と書かれていることもあります。どれも変換の違いで、電験のことを指しています。

なぜ「電験3級」と言われやすいの?

ほかの資格の「級」と混ざりやすいから

電気や建築のまわりには、1級・2級で数える資格がいくつもあります。それと並べて話す時に、電験も級で言ってしまいやすいんです。

『どうして級と種が混ざるんだろう』と不思議に思う方もいますよね。

実は、電気や建築の仕事のまわりには、級で数える資格と種で数える資格が混ざっています。並べてみると、混ざりやすい理由が分かります。

数え方資格の例
種で数える電気主任技術者(第一種・第二種・第三種)、電気工事士(第一種・第二種)
級で数える電気工事施工管理技士(1級・2級)、建築士(一級・二級)

例えば、職場で「1級施工管理と電験3種と…」と資格を並べて話していると、つい電験も級で言ってしまいがちです。

電気工事士も「種」で数える

電験と同じく、電気工事士も第一種・第二種の「種」で数えます。ここで気をつけたいのが、数字の向きが同じでも資格がまったく別だという点です。

例えば「二種を持っています」と言った時、第二種電気工事士のことなのか、第二種電気主任技術者のことなのかで意味が大きく変わります。会話では「工事士の二種」「電験の二種」のように、資格の名前を添えると誤解がありません。

2つの資格の違いは電験三種と電気工事士の違いで紹介しています。

種と級で意味が違うわけではない

ここが大事なところです。種と級は、資格ごとに決められた数え方の違いで、どちらが上という話ではありません。

電験の場合、種の数字は監督できる範囲の違いを表しています。数字が小さいほど範囲が広い、という点だけ押さえておけば十分です。

「電験3級」で調べる時に気をつけたいこと

「電験3級」と検索すると、三種の情報がたくさん出てきます。ただ、中には古い制度のままの説明が混ざっていることもあります。

三種は令和4年度から年2回になり、令和5年度からCBT方式が始まるなど、ここ数年で変わったことが多い試験です。試験の日程や受け方は、電気技術者試験センターの案内で確かめるのが安心です。

正式な書き方
  • 第三種電気主任技術者
  • 電験三種、電験3種
  • 第三種電気主任技術者免状
正式ではない書き方
  • 電験3級、電験三級
  • 電験2級
  • 電気主任3級

求人票や会話で出てくる言い方の読み替えチェック

求人票は「何を求めているか」で読む

求人票では、免状を持っていることを求めているのか、選任されて働くことを求めているのかで、書き方が変わります。

『求人票に「電気主任技術者(三種)」と書いてあるけど、電験三種と同じ?』と迷う方も多いはずです。

同じ資格の話です。ただ、求人票では「持っていること」と「選任されること」のどちらを求めているかを読み分けると、仕事の中身が見えてきます。

求人票や会話の言い方の読み替えチェック
  • 「電験三種」「電験3種」は第三種電気主任技術者の免状のことだと読む
  • 「電験3級」「電験三級」と書かれていても、三種のことだと読み替える
  • 「三種以上」は三種・二種・一種のどれかを持っていればよいと読む
  • 「選任予定」は、入社後にその設備の電気主任技術者になる意味だと読む
  • 「三種取得を目指す方」は、入社時に持っていなくてもよい場合があると読む
求人票に出てくる電験の言い方を、どう読み替えればよいかを2列で並べた図解

例えば、こんなやりとりを想像してみてください。

「この求人、電気主任技術者三種以上って書いてありますね」
「三種の免状があれば応募できるってことだね。選任予定ともあるから、入ったら主任技術者を任されるかも」

求人の探し方は電験三種を活かす転職で紹介しています。

「電験」とだけ書かれている時は

求人票に「電験」とだけ書かれていて、種が書かれていないこともあります。

その場合は、仕事で扱う設備の規模を見ると、どの種を想定しているかの手がかりになります。ビルや中規模の工場なら三種、大きな工場や特別に高い電圧の設備なら二種以上、というように読んでみてください。

分からない時は、応募の前に「何種の免状が必要ですか」と問い合わせておくと安心です。

自分で書く時の正しい書き方

履歴書や申込みの書類では、正式な名前で書いておくと安心です。

書く場面おすすめの書き方
履歴書の資格欄第三種電気主任技術者免状 取得
勉強中であることを書く第三種電気主任技術者試験(電験三種)に向けて勉強中
科目合格がある場合第三種電気主任技術者試験 科目合格(理論)など

合格しただけで免状の申請がまだの場合は、免状の交付を受けてから「免状取得」と書くと誤解がありません。

これから電験三種を目指す方は、試験の中身を電験三種とは?で確かめてみてください。勉強を独学で進めるか、講座を使うかで迷った時は、講座の比べ方も参考になります。

電験ガイド

独学で進めるか、講座を使うか迷っている方へ

電験三種は4科目の範囲が広く、理論や機械の計算でつまずく人も少なくありません。通信・Web動画・DVD・通学など講座の学び方の違いと、比べる時のチェックポイント、資料請求で確かめたい点をまとめました。

講座の選び方電験三種の講座の選び方を見る

当サイト内の解説ページに移動します。試験の日程・受験手数料は電気技術者試験センターの案内で最新情報を確認してください。

電験の呼び方でよくある相談

多いのは「級で書かれた問題」と「ほかの級の資格との比べ方」

知恵袋などでは、「電験3級の問題」と書かれた相談や、2級建築士・1級施工管理技士などと電験3種を比べる相談がよく見られます。

ここでは、よく見かける相談を3つ選んで答えていきます。

「電験3級の問題」として出ている計算は、三種の問題?

「電験3級の問題です」として、平衡三相回路の計算の解き方を聞く相談がありました。

内容から見て、電験三種の理論の範囲の問題です。級で書かれていても、三種の参考書や過去の問題で同じ形を探せます。

三相回路はY結線とΔ結線の関係を押さえると解きやすくなります。解き方の型は電験三種の三相交流で紹介しています。

電験3種と2級建築士や1級施工管理技士はどちらが難しい?

電験3種と、2級建築士や1級電気工事施工管理技士などの級で数える資格のどちらが難しいか、という相談もよく見かけます。

試験の形も、求められる知識も違うので、単純に比べることはできません。『どちらが上か』より、自分の仕事でどの資格が使われるかで考えるのがおすすめです。

電験三種の難しさは、合格率の数字で見ると分かりやすいです。試験センターの公表では、令和7年度の三種の合格率は上期12.9%、下期13.1%でした。最新は電気技術者試験センターの案内で確かめましょう。

電験3種って、そもそもどの程度の試験?

図書館で毎日電験3種の勉強をしている人を見かけて、どのくらいのレベルの試験なのか気になった、という相談もありました。

電験三種は受験資格の制限がなく、理論・電力・機械・法規の4科目を受ける試験です。合格基準は各科目原則60点で、受かった科目は申請により最大で連続5回まで免除されます。

毎日勉強している人がいるのは、それだけ範囲が広い試験だからです。試験の全体は電験とは?でまとめています。

よくある質問

電験3級という資格はありますか?

ありません。電験は第一種・第二種・第三種の「種」で数えます。電験3級と言った時は、第三種電気主任技術者(電験三種)のことです。

電験2級はどの資格のことですか?

第二種電気主任技術者(電験二種)のことだと考えられます。正式には級ではなく種で数えます。

履歴書にはどう書けばいいですか?

「第三種電気主任技術者免状 取得」のように、正式な名前で書くのがおすすめです。

電験Ⅲ種と電験三種は別の資格ですか?

同じ資格です。ローマ数字で書くか漢数字で書くかの違いだけで、どちらも第三種電気主任技術者のことです。書類では「第三種」と漢数字で書くのがおすすめです。

電験三級と電験三種は同じですか?

同じ資格を指していることがほとんどです。正式な言い方は電験三種(第三種電気主任技術者)です。

まとめ

この記事の要点
  • 電験3級・電験2級は正式な呼び方ではなく、電験は「種」で数える
  • 電験三種の正式な名前は第三種電気主任技術者
  • 種の数字が小さいほど、監督できる範囲が広い
  • 求人票では「三種以上」「選任予定」などの言い方を読み替える
  • 書類には正式な名前で書くと安心
電験ガイド

電験ガイド 編集部

電験(電気主任技術者試験)の一種・二種・三種について、試験の仕組み・科目別の要点・勉強の進め方・講座の選び方・資格を活かす仕事までを、受験する人の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次