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電験三種の勉強を進めていて、『過去問は何年分を、どこで手に入れればいいの?』と迷っている方も多いですよね。
結論から言うと、電験三種の過去問は電気技術者試験センターのホームページで、筆記方式の問題と解答が無料で公開されています。ただし解説は付いていないので、市販の過去問題集と組み合わせて使うのが基本です。
この記事を読むと、過去問の入手方法と年度の見方、何年分をどの順で解けばいいかが分かります。
電験三種の過去問はどこで手に入る?まず結論から
公式の過去問は、試験センターの「第三種電気主任技術者試験の問題と解答」のページで、科目別のPDFとして公開されています。解説が欲しい時は市販の過去問題集を使います。
『過去問って、本屋で買うしかないの?』と思っている方もいるかもしれません。
実は、電験三種の過去問は試験を行っている電気技術者試験センターが自分で公開しています。筆記方式の試験問題は理論・電力・機械・法規の科目別のPDF、解答は1つのPDFにまとめて載っています。
公開のページは第三種電気主任技術者試験の問題と解答です。2026年10月の時点で、最新は令和8年度上期(2026年8月30日実施)の筆記方式の分です。
公開されている過去問の範囲
公式に公開されているものと、されていないものを表にしました。
| 項目 | 公開の有無 | 補足 |
|---|---|---|
| 筆記方式の試験問題 | 公開 | 科目別のPDF。試験当日の法規の終了後に公表 |
| 筆記方式の解答(正答) | 公開 | 4科目分が1つのPDF |
| 解説 | なし | 問題と解答だけで、解き方の説明はない |
| CBT方式の問題と解答 | 非公開 | 受験者は問題を漏らさない同意をする |
| 問題の内容への問い合わせ | 受け付けない | 試験センターは個別の質問に答えていない |
ページは2ページに分かれていて、古い年度の分も載っています。2026年10月の確認では、2009年(平成21年度)9月の実施分まで掲載がありました。
公式の過去問を手に入れる手順
試験センターのホームページから過去問を手に入れる流れは、次のとおりです。
- 電気技術者試験センターのホームページを開く
- 第三種電気主任技術者試験の「問題と解答」のページを開く
- 解きたい年度と回(上期・下期)を探す
- 科目別の問題のPDFと、解答のPDFを保存する
- 解く時は問題だけを印刷し、解答は別にしておく
解答のPDFを問題と一緒に開いておくと、つい答えが目に入ってしまいますよね。答え合わせまでは別の場所に置いておくのがコツです。
過去問を使う時のルール
公開されている過去問は、教育目的など試験制度の趣旨に反しない範囲なら、許可や使用料なしで使えるとされています。
ただし著作権が放棄されているわけではなく、使う時は出典を書くことが条件です。勉強会でコピーを配る時なども、このルールを意識しておきましょう。
過去問はいつから始める?
『教科書を全部読み終えてから過去問に入るべき?』と迷う方もいますよね。
実は、教科書の1つの章を読み終えたら、その分野の過去問を数問解いてみるのがおすすめです。本番でどんな聞かれ方をするかを早めに知っておくと、教科書のどこが大事かが見えてきます。
勉強全体の流れは電験三種に合格するにはで紹介しています。
平成・令和と西暦の年度の対応表
過去問は「令和4年度上期」のように年度と回で呼ばれます。西暦や平成の年で探す時は、対応を先に確かめておくと迷いません。
『2022年の電験三種の過去問を探しているのに、令和○年と書いてあって分からない』ということ、ありますよね。
市販の本やネットの情報では、西暦・平成・令和の表記がまざっています。よく探される年度を中心に、対応を表にしました。
| 西暦(年度) | 和暦の年度 | 回数 | 探す時の呼び方の例 |
|---|---|---|---|
| 2011年度 | 平成23年度 | 年1回 | 電験三種2011 |
| 2012年度 | 平成24年度 | 年1回 | 平成24年の電験三種 |
| 2017年度 | 平成29年度 | 年1回 | 平成29年の電験三種 |
| 2018年度 | 平成30年度 | 年1回 | 電験三種の平成30年 |
| 2019年度 | 令和元年度 | 年1回 | 令和元年度の電験三種 |
| 2020年度 | 令和2年度 | 年1回 | 電験三種2020 |
| 2021年度 | 令和3年度 | 年1回 | 電験三種のR3 |
| 2022年度 | 令和4年度 | 上期・下期の年2回 | 2022年の電験三種 |
| 2023年度 | 令和5年度 | 上期・下期の年2回 | 電験三種の2023年 |
| 2024年度 | 令和6年度 | 上期・下期の年2回 | 令和6年度上期 |
| 2025年度 | 令和7年度 | 上期・下期の年2回 | 令和7年度下期 |
| 2026年度 | 令和8年度 | 上期・下期の年2回 | 令和8年度上期 |
例えば「電験3種2021」と探しているなら、令和3年度の過去問を見ればOKです。令和3年度までは年1回だったので、1年度に1セットしかありません。
一方、「電験3種2022」「電験3種2023」で探す場合は、令和4年度・令和5年度の上期と下期の2セットがあります。2022年の電験は、ここから年2回になった最初の年度なんです。

下期は西暦の年がずれることがある
少しややこしいのが下期の試験です。下期の筆記方式は年明けに行われることがあり、例えば令和8年度下期の筆記方式は令和9年(2027年)3月21日の予定です。
そのため、「2022年電験3種」のように西暦で探すと、上期と下期で実施の年が違うことがあります。過去問は年度と回で管理されているので、年度で探すのが確実です。
年度ごとの合格基準もメモしておく
合格基準は各科目とも原則60点ですが、難しさによって調整されることがあります。
例えば令和7年度上期の筆記方式では、機械が55点以上に調整されました。同じ年度の下期は4科目とも60点、令和8年度上期の筆記方式も4科目とも60点です。
過去問を解いて点数を記録する時は、その回の合格基準も一緒に書いておくと、自分の位置が分かりやすくなります。最新の基準は電気技術者試験センターの発表で確かめましょう。
平成の過去問は今でも使える?
『平成の問題は古すぎて役に立たないのでは』と気になる方もいますよね。
電気の法則や計算の考え方は年度が変わっても同じなので、理論・電力・機械の計算問題は平成の分でも練習になります。
ただし法規は、法令や「電気設備の技術基準の解釈」が改正されることがあります。古い年度の法規の問題は、今の条文と合っているかを確かめながら解くようにしましょう。
何年分をどの順で解く?判定表で決める
何年分を解くかに正解はありません。今の自分の段階と、試験までの期間に合わせて決めるのがいちばんです。
『20年分は解かないとダメ?それとも10年分でいい?』という悩み、よく聞きますよね。
ここがこの記事でお伝えしたいところです。年数を先に決めるより、自分の段階に合わせて範囲と順番を決めてみてください。
| 今の段階 | 解く範囲の目安 | 順番 |
|---|---|---|
| 教科書を1周した直後 | 過去問題集に載っている分を分野別に | 教科書の章の順に、分野ごとに解く |
| 分野別に一通り解けた | 直近の数年分を年度別に | 新しい年度から順に、時間を計って解く |
| 年度別で合格点に届く | さかのぼって平成の分も | 苦手な分野の問題を中心に古い年度へ |
| 試験まで残りが少ない | 範囲を広げず解き直しに集中 | 間違えた問題に印を付けて、そこだけ回す |
新しい年度から解くのは、今の出題の形に慣れるためです。直近の数年分で問題の形をつかんでから、古い年度に広げていきます。
例えばこんな場面で考える
仕事のあと平日に1時間、土日に3時間とれる、ビルメンテナンス2年目の方が、次の下期で理論と法規を取るつもりだとします。
教科書を1周し終えたばかりなら、まずは過去問題集の分野別の問題から入ります。平日は分野別を1日数問、土日は直近の年度を1科目ずつ時間を計って解く、という分け方ができます。
試験の1か月前からは新しい年度に手を広げず、印の付いた問題の解き直しに時間を回すと、取りこぼしが減ります。
1年度分を解く時の手順
年度別に解く時は、次の手順で進めると、1回分を無駄にしにくくなります。
- 本番と同じ時間を計って、1科目を通して解く
- 公式の解答で答え合わせをし、点数を記録する
- 間違えた問題と、迷って当たった問題に印を付ける
- 解説を読んで、どこで間違えたかをノートに1行で書く
- 数日後に印の付いた問題だけを解き直す
試験時間は理論・電力・機械が各90分、法規が65分です。分野別に解いていた時は時間が足りた人でも、通しで解くと足りなくなることがあります。
時間が足りない時は、最初に全体を見て、すぐ解けそうな問題から手を付ける練習をしておきましょう。

間違いの理由を分けて記録する
過去問は、解いた数より「なぜ間違えたか」をつかめたかで力のつき方が変わります。
間違えた理由は、だいたい次の4つに分けられます。
| 間違いの種類 | よくある例 | 次にやること |
|---|---|---|
| 知らなかった | 用語や公式を覚えていない | 教科書の該当ページに戻って確かめる |
| 使い方が分からない | 公式は知っているが、どれを使うか迷う | 同じ型の問題を3問続けて解く |
| 計算ミス | 単位の換算や桁の取り違え | 単位を書きながら解き直す |
| 時間切れ | 最後の問題に手が回らない | 解く順番を決めてから通しで解く |
ノートには問題番号と、この4つのどれだったかを1行書くだけで十分です。同じ種類の間違いが続いていれば、そこが今いちばん伸ばせる所なんです。
科目ごとの使い方のコツ
科目によって、過去問の使い方は少し変わります。
| 科目 | 過去問の使い方のコツ |
|---|---|
| 理論 | 計算の型ごとに解き、同じ型の問題を並べて解き比べる |
| 電力 | 計算問題と用語の問題を分け、用語は間違えた所を教科書に戻って確かめる |
| 機械 | 範囲が広いので、分野ごとに印を付けて苦手な分野を見える形にする |
| 法規 | 改正に注意し、数値の問題は今の条文と照らして確かめる |
理論の過去問を年度別に進める時のコツは電験3種の理論を解説で、法規の計算問題は電験三種の法規の計算問題で紹介しています。
CBT方式の問題は非公開であることに注意
令和5年度から始まったCBT方式の問題と解答は公開されていません。CBT方式で受けた後に、自分の受けた問題を見直すことはできません。
『CBTで受けたから、その問題で復習しよう』と考えていた方は、ここに気をつけてください。
CBT方式の問題と解答は非公開で、受験者は問題の内容を第三者に漏らさないことに同意して受けます。試験の終わりに得点は表示されますが、問題は手元に残りません。
令和8年度からは、申込みの時にCBT方式か筆記方式かを選びます。どちらの方式で受けても、勉強には公開されている筆記方式の過去問を使うことになります。
CBTで受けた後の復習の仕方
CBT方式は、試験の終わりに得点が表示されます。問題は残りませんが、科目ごとの得点は分かります。
受けた直後に、どの分野で迷ったかを覚えている範囲でメモしておきましょう。問題の内容を人に話したりネットに書いたりはできませんが、自分の苦手な分野を書き出すだけなら復習に使えます。
そのメモをもとに、公開されている筆記方式の過去問から同じ分野の問題を選んで解き直すと、次の回につなげやすくなります。
CBTでも過去問の勉強は役に立つ?
科目・出題の範囲・五肢択一という形は、CBT方式と筆記方式で同じです。そのため、筆記方式の過去問で練習することは、CBT方式で受ける人にとっても土台になります。
ただ、パソコンの画面で解く感覚は紙とは違います。画面を見ながら計算用紙に書く練習を、試験前に何度かしておくと安心です。CBT方式の流れは電験三種のCBT方式とは?で紹介しています。
公式の過去問と市販の過去問題集の違い
公式の過去問は無料で最新の分まで見られますが、解説がありません。市販の過去問題集は解説があり、分野別や年度別に並べ直されています。
『無料の公式があるなら、本は買わなくていいのでは』と思う方もいるはずです。
それぞれの得意なことを表にしました。
| 比べる点 | 試験センターの公開 | 市販の過去問題集 |
|---|---|---|
| 費用 | 無料 | 書籍代がかかる |
| 新しさ | 試験当日に最新の分が出る | 年度版の発行を待つ |
| 解説 | なし | あり |
| 並び方 | 年度・回ごと | 年度別のほか、分野別に並べた本もある |
| 持ち運び | PDFを印刷するか画面で見る | 本で書き込みやすい |
例えば、TAC出版からは10年分の過去問題集や科目別の過去問題集、電気書院からは「10回分過去問題集」や「過去問マスタ」シリーズが出ています。オーム社にも科目別・分野別の過去問題集があります。
解説が付いた1冊を軸にして、まだ本に載っていない最新の年度は公式のPDFで補う、という使い方がしやすいです。
過去問題集を選ぶ時のチェック
市販の過去問題集を選ぶ時は、次の点を見ておくと、買ったあとに困りにくくなります。
- 収録している年度と回数を確かめる
- 年度別か分野別か、並び方を確かめる
- 解説で途中の計算まで書かれているかを見る
- 法規が今の条文に合わせてあるかを確かめる
- 使っている教科書と同じシリーズかを見る
公式のPDFを使いやすくする工夫
公式の過去問はPDFなので、そのままだと少し使いにくいこともありますよね。
印刷して使う場合は、余白に計算を書けるように、問題を拡大して印刷するのも1つの方法です。画面で解く場合は、計算用紙を手元に置いて、CBT方式に近い形で練習できます。
解き終わった年度のPDFには、日付と点数をファイル名に付けておくと、あとで何回目かがすぐ分かります。
平成30年度の解説が欲しい時は
「電験三種2018解説」のように、特定の年度の解説を探す方もいますよね。
公式のページには解説がないので、その年度を収録している市販の過去問題集を使うことになります。何年分を収録しているかは本によって違うので、買う前に収録年度を確かめておきましょう。
解説の読み方そのものは電験3種の解説の使い方でくわしく紹介しています。
電験ガイド
独学で進めるか、講座を使うか迷っている方へ
電験三種は4科目の範囲が広く、理論や機械の計算でつまずく人も少なくありません。通信・Web動画・DVD・通学など講座の学び方の違いと、比べる時のチェックポイント、資料請求で確かめたい点をまとめました。
講座の選び方電験三種の講座の選び方を見る当サイト内の解説ページに移動します。試験の日程・受験手数料は電気技術者試験センターの案内で最新情報を確認してください。
過去問についてのよくある相談
Yahoo!知恵袋などに寄せられた、電験三種の過去問についての相談を要約して紹介します。
過去問の使い方には、同じような悩みが多く寄せられています。代表的なものに答えていきますね。
相談1: 過去問を20年分丸暗記すれば合格できる?
『20年分を丸暗記すれば受かると聞いたけど本当?』という相談は、とても多いです。
過去問と似た問題が出ることはありますが、数値や問い方が変わることもあります。答えの番号を覚えるだけでは対応しにくいので、なぜその式を使うのかまで説明できる状態を目指してみてください。
相談2: CBT方式でも過去問の使い回しは多い?
『CBTになってからも、過去問と同じ問題が多いの?』という相談もあります。
CBT方式の問題は公開されていないので、どれだけ過去問と同じかを外から確かめる方法はありません。どちらの方式でも、過去問で身につけた解き方が使えるように練習しておくのが現実的です。
相談3: 過去問を解くと時間が足りない
『分野別では解けたのに、通しで解くと時間が足りない』という相談です。
これは分野別から年度別に切り替えた時によく起きます。時間を計って年度別に解く回数を増やし、解く順番を自分で決める練習をしておきましょう。
よくある質問
電験三種の過去問は無料で手に入りますか?
はい、電気技術者試験センターのホームページで、筆記方式の問題と解答が無料で公開されています。解説は付いていないので、必要なら市販の過去問題集と組み合わせます。
過去問は何周すればいいですか?
決まった回数はありません。間違えた問題に印を付けて解き直し、印の付いた問題がなくなるまで回すことを目安にしてみてください。
2022年の電験三種の過去問はどれですか?
令和4年度の過去問です。令和4年度からは上期・下期の年2回なので、2セットあります。
CBT方式で受けた問題を後から見ることはできますか?
できません。CBT方式の問題と解答は非公開です。復習には公開されている筆記方式の過去問を使います。
まとめ
- 電験三種の過去問は、試験センターのホームページで筆記方式の問題と解答が無料で公開されている
- 公式には解説がないので、解説つきの市販の過去問題集を軸にする
- 年度は「令和4年度上期」のように年度と回で探すと迷わない
- 何年分を解くかは、今の段階と試験までの期間で決める
- CBT方式の問題と解答は非公開なので、復習は公開の過去問で行う





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