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過去問の解説を読むと分かった気がするのに、次に同じ問題を解くと手が止まる、という方も多いですよね。
結論から言うと、電験3種の解説は「自分で解いてから読む」「読んだら閉じて解き直す」の順で使うと力になります。読むだけで終わらせないことが大事です。
この記事を読むと、公式の解答と市販の解説の違い、解説の読み方の手順、分からない時の調べ方が分かります。
電験3種の解説はどこにある?まず結論から
試験センターが公開しているのは問題と解答(正答)だけで、解説はありません。解説は市販の過去問題集や講座の教材で手に入れます。
『試験センターのページに解説もあると思っていた』という方もいるかもしれません。
実は、電気技術者試験センターのホームページで公開されているのは、筆記方式の試験問題と解答だけです。どの選択肢が正しいかは分かりますが、なぜそうなるかの説明は載っていません。
また、試験センターは問題や解答の内容についての問い合わせには応じていません。解き方を知りたい時は、自分で解説のある教材を用意する必要があるんです。
解説が付いている教材の例
解説は、過去問題集や講座の教材に付いています。各社の公式の説明から、解説の入った教材の例を挙げます。
| 発行元・講座 | 解説が入っている教材の例 |
|---|---|
| TAC出版 | 10年分の過去問題集、科目別の過去問題集 |
| オーム社 | 科目別・分野別の過去問題集 |
| 電気書院 | 3種の「10回分過去問題集」「過去問マスタ」シリーズ |
| ユーキャン | 副教材「過去問題と解答・解説」 |
| JTEX | 模擬テストと解答解説、過去問題集(電子ブック) |
どれが良いという順位はありません。今使っている教科書と同じシリーズの過去問題集を選ぶと、解説から教科書へ戻りやすくなります。
公式の過去問の入手方法は電験三種の過去問で紹介しています。
公式の解答と市販・講座の解説の違い
公式の解答は「答え合わせ」、市販の解説は「解き方を知る」、講座の解説は「質問しながら理解する」ための道具です。
『結局、どれを使えばいいの?』と迷いますよね。それぞれの役割を表にしました。
| 比べる点 | 試験センターの解答 | 市販の過去問題集の解説 | 講座の解説 |
|---|---|---|---|
| 費用 | 無料 | 書籍代 | 受講料 |
| 中身 | 正答の番号だけ | 途中の式と考え方 | 講義や動画での説明 |
| 新しさ | 試験当日に公表 | 年度版の発行を待つ | 講座によって違う |
| 分からない時 | 問い合わせ不可 | 自分で調べる | 質問の制度がある講座も |
| 向いている使い方 | 点数をつける | 解き方を覚える | つまずきを聞いて直す |
例えば、TAC出版の「みんなが欲しかった!電験三種」シリーズは、教科書と過去問題集が一体になっています。解説から教科書の該当の所に戻りやすい作りです。
講座では、ユーキャンの電験三種講座のように「過去問題と解答・解説」の副教材が付くものもあります。質問の回数や方法は講座ごとに違うので、公式サイトで確かめてみてください。

解説で力をつける読み方の手順
解説は「答えを知るため」ではなく「自分の考えのどこがずれていたかを知るため」に読みます。
『解説を読めば理解できるし、それで十分では?』と思う方もいるはずです。
ただ、解説を読んで分かるのと、自分で解けるのは別なんです。次の手順で、解説を読んだあとに自分の手で解き直すところまでやってみてください。
- 時間を決めて、まず自分で解く(分からなくても式を1行書く)
- 解答で答え合わせをして、間違えた問題に印を付ける
- 解説を読み、自分の式とどこで分かれたかに線を引く
- 解説を閉じて、白紙に最初から解き直す
- 数日後にもう一度、何も見ずに解く
いちばん大事なのは4番です。解説を見ながら書き写すのではなく、閉じてから解き直すのがポイントです。
例題で「省かれた1行」を埋めてみる
解説の行間を埋める練習を、簡単な直流回路でやってみましょう。
12Vの電源に、4Ωの抵抗R1と2Ωの抵抗R2が直列につながっているとします。問いは「R2の両端の電圧は何Vか」です。
解説によっては、いきなり「R2の電圧は4V」とだけ書かれていることがあります。ここで省かれている計算を、自分で書き足してみてください。
| 手順 | 式 | 結果 |
|---|---|---|
| 1. 合成抵抗を求める | R = R1 + R2 = 4 + 2 | 6Ω |
| 2. 電流を求める | I = V / R = 12 / 6 | 2A |
| 3. R2の電圧を求める | V2 = R2 × I = 2 × 2 | 4V |
確かめとして、R1の電圧は 4 × 2 = 8V で、8V と 4V を足すと電源の12Vになります。答えが合っているかを、別の見方で確かめるクセもつけておきましょう。
こうして省かれた1行を自分で埋められれば、解説を読んだだけの状態から一歩進んだことになります。
解説を先に読むのはどんな時?
『分からない問題は、最初から解説を読んだ方が早いのでは』と思うこともありますよね。
勉強を始めたばかりで、何から手を付けていいかも分からない時は、解説を先に読んでもかまいません。ただ、その場合も読み終えたら解説を閉じて、自分の手で最初から解き直してみてください。
解説を読むだけの勉強が続くと、本番で白紙の問題を前にした時に1行目が書けなくなります。読んだら書く、をセットにしておきましょう。
正解した問題も解説を読む
『正解したからいいや』と飛ばしてしまうこと、ありますよね。
実は、迷って選んだ問題や、勘で当たった問題こそ解説を読む価値があります。解説の方が短い解き方をしていることもあり、本番の時間の節約につながることも。
ノートに残すのは3つだけ
解説を全部ノートに写すと、時間がいくらあっても足りませんよね。
ノートに残すのは、次の3つだけで十分です。
- 問題の年度と番号
- 自分の式と解説の式が分かれた所を1行で
- 次に同じ型が出た時に使う公式の名前
例えば「令和6年度上期の理論、合成抵抗の計算で並列を足し算にした」のように書きます。見返した時に、自分のクセが一目で分かるようになります。
解説の読み方のチェック
- 解説を閉じて同じ問題を解き直したか
- 自分の式と解説の式が分かれた所に線を引いたか
- 使った公式の名前を言えるか
- 単位の換算を自分で書いたか
- 似た問題を1問探して解いたか
解説を読んでも分からない時はどうする?
「全部分からない」のままだと調べられません。どの式のどこで止まったかを1行で書き出すと、調べる先が決まります。
『解説の1行目からもう分からない』ということ、電験の勉強ではよくありますよね。
例えば理論の解説で、いきなり「Va=6V」のように値が出てきて、どうやって求めたのか分からない場面です。この場合、解説が途中の計算を省いていることが多いんです。
分からない時に戻る場所を、つまずき方ごとに表にしました。
| つまずき方 | 戻る場所 |
|---|---|
| 解説の途中の値がどこから出たか分からない | 教科書の同じ分野の例題で、計算の流れを確かめる |
| 公式の意味が分からない | 教科書の公式の説明に戻り、記号の意味を書き出す |
| 式の変形が追えない | 電気数学の入門書の該当の章に戻る |
| 選択肢の正誤の理由が分からない | 選択肢ごとに教科書の該当の所を探す |
| 法規の数値の根拠が分からない | e-Gov法令検索や経済産業省の資料で条文を確かめる |
それでも分からない時は、別の教材の同じ分野の解説を読んでみてください。説明の順番が変わるだけで、すっと分かることがあります。
理論の過去問を解説と一緒に進めるコツは電験3種の理論を解説で紹介しています。

法規の解説を読む時の注意
法規は、法令や「電気設備の技術基準の解釈」が改正されることがある科目です。
古い年度の過去問の解説は、その当時の条文で書かれています。数値や言葉が今の条文と違うことがあるので、気になる所はe-Gov法令検索などで今の条文を確かめてみてください。
解説の相性で教材を足すか考える
同じ分野で何度も解説が分からない時は、解説の書き方が自分に合っていないのかもしれません。
例えば、式を細かく書く解説が合う人もいれば、図で説明する解説が合う人もいます。参考書のシリーズごとの違いは電験三種の参考書の選び方で並べています。
電験ガイド
独学で進めるか、講座を使うか迷っている方へ
電験三種は4科目の範囲が広く、理論や機械の計算でつまずく人も少なくありません。通信・Web動画・DVD・通学など講座の学び方の違いと、比べる時のチェックポイント、資料請求で確かめたい点をまとめました。
講座の選び方電験三種の講座の選び方を見る当サイト内の解説ページに移動します。試験の日程・受験手数料は電気技術者試験センターの案内で最新情報を確認してください。
質問できる相手がほしい場合は、質問の制度がある講座を考えるのも1つの方法です。講座の比べ方は電験三種の講座の選び方で紹介しています。
科目ごとに解説の読み方を変える
同じ解説でも、科目や問題の種類によって読むべき所が違います。何を持ち帰るかを決めて読むと、時間の割に身につきます。
『解説は全部同じように読んでいる』という方も多いかもしれません。
実は、科目によって解説から持ち帰るものが変わります。目安を表にしました。
| 科目 | 解説で特に見る所 | 持ち帰るもの |
|---|---|---|
| 理論 | 式を立てる最初の1行 | どの法則から入るか |
| 電力 | 計算の単位と、用語問題の正誤の理由 | 単位の換算と、間違いの選択肢の直し方 |
| 機械 | 等価回路や図の読み方 | 図から式に移る手順 |
| 法規 | 根拠になる条文と数値 | 条文の名前と、今の数値 |
例えば機械の変圧器の問題なら、解説の式よりも「等価回路のどこを見て式を立てたか」を読み取るのが近道です。図と式がつながると、似た問題でも手が動くようになります。
仕事のあと平日に1時間とれる方なら、平日は解説を1問分だけ丁寧に読み、土日に解き直す、という分け方もできます。1日に何問も読むより、1問を自分のものにする方が力になりますよ。
解説についてのよくある相談
Yahoo!知恵袋などに寄せられた、電験3種の解説についての相談を要約して紹介します。
相談1: 2022年上期の解答・解説が載っているサイトを知りたい
『令和4年度上期の解答と解説を見たい』という相談です。
解答は試験センターのホームページで公開されています。解説はないので、令和4年度上期を収録した市販の過去問題集を探すのが確実です。収録年度は本ごとに違うので、買う前に確かめておきましょう。
相談2: 解説の冒頭の値の求め方が分からない
『解説の最初に出てくる電圧の値を、どう求めたのか分からない』という相談もあります。
解説は紙面の都合で途中を省くことがあります。教科書の同じ分野の例題に戻り、省かれた1行を自分で埋めてみてください。埋められた時が、その問題を理解できた時です。
相談3: 動画の解説が付いた参考書はある?
『文字の解説だけだと分かりにくい』という相談です。
参考書や講座の中には、講義動画やポイント解説の動画が付いたものがあります。付いているかどうかは各社の公式サイトで確かめられます。
よくある質問
電験3種の過去問の解説は無料で見られますか?
試験センターが公開しているのは問題と解答だけで、解説はありません。解説は市販の過去問題集や講座の教材で手に入れます。
解説は何回読めばいいですか?
回数より、解説を閉じて自分で解き直せるかが大事です。解き直せない時は、もう一度解説を読んでから再挑戦してみてください。
電験3種の解説は年度の新しい本を買うべきですか?
理論・電力・機械の計算の考え方は年度で変わらないので、古い版でも練習には使えます。法規は改正があるので、新しい版か今の条文で確かめながら使うと安心です。
解説が分からない時は飛ばしてもいいですか?
印を付けて一度先に進むのは問題ありません。ほかの分野を進めた後に戻ると、分かるようになっていることもあります。
まとめ
- 試験センターが公開しているのは問題と解答だけで、解説はない
- 解説は市販の過去問題集や講座の教材で手に入れる
- 自分で解く、解説を読む、閉じて解き直すの順で使う
- 分からない時は、止まった所を1行にしてから教科書や公的な資料に戻る





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