電験三種の費用|受験手数料・免状の手数料・教材代の考え方

電験三種の費用として、受験手数料・免状の手数料・教材代の考え方を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が電気技術者試験センター・経済産業省などの公的機関と、各講座・出版社の公式サイトの公開情報を調べて独自に執筆しています。試験の日程・受験手数料・合格基準は年度ごとに変わるため、最新の情報は電気技術者試験センターの受験案内で確認してください。

電験三種を取ろうと思った時、「全部でいくらかかるんだろう」と気になりますよね。

結論から言うと、電験三種の費用は「試験」「教材」「講座」の3つに分けて考えると分かりやすくなります。試験と免状の手数料は公表されていて、令和8年度(2026年度)はインターネット申込みの受験手数料が7,700円、免状の交付手数料が2,350円です。

この記事を読むと、電験3種の費用の内訳と、受ける回数で変わる受験費用、教材や講座の費用の考え方が分かります。

目次

電験三種の費用は3つに分けて考える

先に結論

電験三種の費用は、金額が決まっている「試験の費用」と、選び方で大きく変わる「教材の費用」「講座の費用」に分かれます。まず決まっている分を押さえ、残りは自分の学び方で考えましょう。

『電験3種の値段って、結局いくらなの?』と、ひとことで答えがほしい方も多いはずです。

ただ、教材や講座の費用は、何を選ぶかで人によって違います。そこで、費用を3つに分けて、どれが決まっていて、どれが選べるのかを表にしました。

費用の種類中身金額は決まっている?
試験の費用受験手数料、免状の交付手数料決まっている(試験センターが公表)
教材の費用参考書、問題集、電卓選ぶもので変わる
講座の費用通信講座、Web講座、通学講座選ぶ講座で変わる

例えば、参考書と過去問で独学する人と、通信講座を使う人とでは、費用の大きさがまったく違ってきます。

電験三種の費用を、試験の費用・教材の費用・講座の費用の3つの箱に分け、金額が決まっているものと選び方で変わるものを示した図解

時間も費用のひとつ

お金とは別に、勉強にかける時間も考えておきたいところです。

例えば、仕事のあと平日に1時間、土日に3時間とれる人と、平日はほとんど時間がとれない人とでは、同じ教材でも合格までの回数が変わってきます。回数が増えれば、そのぶん受験手数料もかかります。

『安く済ませたつもりが、何回も受けて結局高くついた』とならないよう、時間とお金をセットで考えてみてください。

電験三種の試験費用と免状の手数料

受験手数料は科目数にかかわらず同じ

令和8年度のインターネット申込みの受験手数料は7,700円(非課税)です。1科目だけ受けても4科目受けても同じ額です。

『科目合格があって残り1科目なら、受験料も安くなる?』と思った方もいますよね。

実は、電験三種の受験手数料は、受ける科目の数にかかわらず同じなんです。試験センターが公表している手数料を表にしました。

手数料金額(令和8年度)備考
受験手数料(インターネット申込み)7,700円非課税。別に納付の事務手数料がかかる
受験手数料(書面申込み)8,100円やむを得ない事情がある時だけ
免状の交付手数料(試験に合格した人)2,350円非課税。試験センターに申請
免状の交付手数料(認定で取る人)6,600円非課税。産業保安監督部などに申請

最新は電気技術者試験センターの案内で確かめましょう。電験三種の試験費用の払い方は、クレジットカード・コンビニ・ペイジーから選べます。

免状は、合格した後に申請して受け取ります。試験結果通知書に同封される免状交付申請書を試験センターに出すと、およそ2か月で交付されます。

『合格したら終わり』と思っていると、この手数料を見落としがちです。合格後の費用として、先に予定に入れておきましょう。申請の流れは電験三種の取得までの流れで紹介しています。

受ける回数で変わる受験費用

ここが、この記事でお伝えしたい観点です。受験手数料は1回ごとにかかるので、何回で合格するかによって合計が変わります。

令和8年度のインターネット申込みの額(7,700円)で計算すると、次のようになります。

合格までに受けた回数受験手数料の合計(事務手数料を除く)
1回で4科目に合格7,700円
2回に分けて合格15,400円
3回に分けて合格23,100円
4回に分けて合格30,800円

科目合格を使って回数を分けるのは、無理なく合格を目指せるよい方法です。そのうえで、回数が増えると受験費用も増えることは知っておくと、計画が立てやすくなります。

科目合格の仕組みは電験三種の科目合格制度で紹介しています。

見落としがちな細かい費用

手数料の表に出てこない費用もあります。どれも小さな額ですが、まとめて考えておくと安心です。

  • 受験手数料を納める時の事務手数料(申込者の負担)
  • 四則演算と√の計算ができる電卓(関数電卓は使えない)
  • 試験会場までの交通費
  • 参考書の新しい版への買い替え

例えば、科目合格で回数を分ける人は、受けるたびに会場までの交通費もかかります。CBT方式なら全国47都道府県の会場から選べるので、近くの会場を予約するのも一つの工夫です。

二種の受験手数料は別の額

三種を取った後に二種を目指す方もいますよね。令和8年度の二種の受験手数料は、インターネット申込みが13,800円、書面申込みが14,200円です。

二種は年1回の試験で、一次試験と二次試験に分かれています。三種より先の話ですが、長く資格を積み上げたい方は頭に入れておくとよいですね。

教材と講座の費用はどう考える?

料金は公式サイトで確かめる

参考書や講座の値段は、版や時期、キャンペーンで変わります。この記事では金額を書かず、比べる時の考え方を紹介します。

『独学と講座、どちらにすればお金を無駄にしないの?』と迷いますよね。

教材と講座の費用は、何を選ぶかで変わります。まずは、自分がどんな学び方をしたいかから考えてみてください。

学び方主にかかるもの費用の考え方
独学(参考書と過去問)参考書・問題集・電卓冊数と版の買い替えで変わる
独学+無料の公的な情報参考書・電卓過去問は試験センターのホームページで公開されている
通信講座・Web講座受講料講座ごとに違う。教育訓練給付の対象か確かめる
通学講座受講料と通う交通費講座ごとに違う

試験センターでは、筆記方式の過去問と解答をホームページで公開しています。ただ、解説はついていないので、解説のある参考書や講座と組み合わせると、理解しやすくなります。

参考書の選び方は電験三種の参考書の選び方で、独学の進め方は電験三種は独学で合格できる?で紹介しています。

費用を考える前に確かめること
  • 受ける回数の見込み(1回か、科目合格で分けるか)
  • 手元にある参考書や電卓が使えるか
  • 解説が分からない時に質問できる場がほしいか
  • 講座が教育訓練給付の対象か
  • 会社に資格取得の支援制度があるか
電験三種の費用を考える時に、受ける回数・手元の教材・質問できる場・給付制度・会社の支援を順に確かめるチェックリストの図解

講座の資料請求で費用について聞きたいこと

講座を比べる時は、受講料の額だけでなく、何が含まれているかも確かめておくと後悔しにくくなります。

講座の費用について確かめること
  • 受講料に教材や問題集が含まれるか
  • 質問の回数や期間に決まりがあるか
  • 受講できる期間はいつまでか
  • 教育訓練給付の対象の講座か
  • 不合格だった時の扱いがあるか

講座を比べる観点は電験三種の講座の選び方でくわしく紹介しています。

教育訓練給付で講座の費用の一部が戻る

対象の講座なら、受講料の一部が支給される

厚生労働省の教育訓練給付制度では、対象の講座を修了すると、払った費用の一部が支給されます。受けられるかは、雇用保険の加入期間などの条件しだいです。

『講座を使いたいけど、費用が気になる』という方は、教育訓練給付も確かめてみてください。

教育訓練給付には3つの種類があります。

種類支給の目安
一般教育訓練費用の20%(上限10万円)を修了後に支給
特定一般教育訓練40%(上限20万円)。条件を満たすと計50%(上限25万円)
専門実践教育訓練受講中6か月ごとに50%(年間上限40万円)。条件を満たすと70%、80%まで

受けるには、雇用保険の被保険者だった期間などの条件があります。申請先は、住んでいる所を受け持つハローワークです。

給付を受ける時に気をつけたいこと

特定一般教育訓練と専門実践教育訓練は、受講を始める前にキャリアコンサルティングなどの手続きが要ります。講座を申し込んでからでは間に合わないこともあるんです。

初めて給付を受ける人は、雇用保険の被保険者だった期間が1年以上あることなどが条件になります。くわしい条件は種類ごとに違うので、申し込む前にハローワークで確かめておきましょう。

講座が対象かどうかは、厚生労働省の教育訓練給付制度の検索システムや各講座の公式サイトで確かめられます。手続きの流れは電験の講座で使える教育訓練給付制度で紹介しています。

講座で学ぶか迷っている方は、比べる観点を先に知っておくと選びやすくなります。

電験ガイド

独学で進めるか、講座を使うか迷っている方へ

電験三種は4科目の範囲が広く、理論や機械の計算でつまずく人も少なくありません。通信・Web動画・DVD・通学など講座の学び方の違いと、比べる時のチェックポイント、資料請求で確かめたい点をまとめました。

講座の選び方電験三種の講座の選び方を見る

当サイト内の解説ページに移動します。試験の日程・受験手数料は電気技術者試験センターの案内で最新情報を確認してください。

電験三種の費用でよくある相談

相談の多くは「総額の目安」と「お金をかけない方法」

知恵袋などでは、全部でいくらかかるのか、なるべくお金をかけずに合格する方法はあるか、といった質問がよく見られます。

知恵袋などで見かける相談から、3つを選んで答えていきます。

資格を取るのにどれくらいかかる?

「電験3種の資格を取るのにどのくらい費用がかかるのか、目安を知りたい」という相談がありました。

決まっているのは、受験手数料(1回7,700円)と免状の交付手数料(2,350円)です。残りは教材と講座の選び方で変わるので、この記事の3つの分け方で、自分の場合を書き出してみてください。

お金をかけずに合格したい

「急いでいないので、なるべくお金をかけずに電験三種に合格したい」という相談も見かけます。

過去問と解答は試験センターのホームページで無料で見られます。参考書で考え方をつかみ、公開されている過去問で練習する、という進め方なら教材の費用を抑えられます。

その分、勉強の時間は長めに見ておくと安心です。

公開されている過去問は、筆記方式の問題です。CBT方式の問題は公開されていないので、どちらの方式で受ける人も、筆記方式の過去問を練習に使うことになります。費用をかけずに本番の形に慣れられるので、上手に使ってみてください。

会社が費用を出すと言っている

「会社がお金を出すから電験三種を受けてこいと言われた」という相談もありました。

会社によって、受験手数料だけなのか、講座の費用まで出してもらえるのかは違います。どこまでが対象か、申込みの前に会社に確かめておきましょう。

例えば、こんなふうに聞いておくと話が早いです。

「受験手数料と参考書代は出していただけますか?講座を使う場合も対象になりますか?」

よくある質問

電験三種の受験費用はいくらですか?

令和8年度は、インターネット申込みで7,700円、書面申込みで8,100円です。いずれも非課税で、別に納付の事務手数料がかかります。

1科目だけ受ける時は受験手数料が安くなりますか?

なりません。受験手数料は、受ける科目の数にかかわらず同じ額です。

合格した後にかかる費用はありますか?

免状の交付手数料がかかります。試験に合格した人は2,350円(令和8年度・非課税)です。

電験三種の過去問にお金はかかりますか?

筆記方式の過去問と解答は、試験センターのホームページで公開されていて無料で見られます。解説はついていないので、必要に応じて参考書などと組み合わせます。

電験三種の講座の費用は戻ってきますか?

教育訓練給付の対象の講座を修了し、雇用保険の条件を満たしていれば、費用の一部が支給されます。対象かどうかは検索システムや講座の公式サイトで確かめましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 電験三種の費用は「試験」「教材」「講座」の3つに分けて考える
  • 令和8年度の受験手数料はインターネット申込みで7,700円、科目数にかかわらず同額
  • 免状の交付手数料は、試験合格者が2,350円、認定で取る人が6,600円
  • 受験手数料は1回ごとにかかるので、受ける回数で合計が変わる
  • 講座は教育訓練給付の対象なら、費用の一部が支給される
電験ガイド

電験ガイド 編集部

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