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電験三種を取って、『電験2種はいらないって聞くけど、本当に取らなくていいのかな』と迷っている方も多いですよね。
結論から言うと、電験2種が要るかどうかは、自分が働く職場の電圧と、これから目指す仕事で決まります。三種の範囲で十分な職場も多く、反対に二種がないと担当できない施設もあるんです。
この記事を読むと、二種が必要になる場面と三種で足りる場面、自分が取るべきかの判定のしかたが分かります。
電験2種はいらない?結論は「担当したい設備の電圧」で決まる
三種で監督できるのは電圧5万V未満、二種は17万V未満です。担当したい設備が5万V未満で収まるなら、三種のままでも仕事はできます。
『みんなが二種を目指しているわけじゃないよね?』と感じている方もいるはずです。その感覚は、実は自然なものなんです。
電気主任技術者の免状には第一種から第三種まであり、種類ごとに監督できる範囲が決まっています。
| 種類 | 監督できる範囲 | 試験センターなどが挙げる施設の例 |
|---|---|---|
| 第三種(電験三種) | 電圧5万V未満(出力5千kW以上の発電所等を除く) | ビル、工場、コンビニ、5千kW未満の発電所 |
| 第二種(電験二種) | 電圧17万V未満 | 大規模工場、大型商業施設、5千kW以上の発電所 |
| 第一種(電験一種) | すべての事業用電気工作物 | 電力会社の発電所・変電所・送電線 |
つまり、二種が「いらない」かどうかは人によって違います。誰にとっても不要な資格でも、誰にとっても必須な資格でもない、ということですね。
電験二種そのものの説明は電験二種とは?で、3つの種類の違いは電験の1種・2種・3種の違いで紹介しています。
二種が必要になる場面と三種で足りる場面
同じ「工場」でも、受電する電圧によって必要な免状が変わります。発電所なら、出力5千kWが一つの目安になります。
『自分の職場はどっちなんだろう?』と気になりますよね。関東電気保安協会の説明では、自家用電気工作物には、6kVの高圧や、20kV・60kVの特別高圧で受電する工場・ビルなどが入るとされています。
このうち、6kVや20kVで受電する施設は5万V未満なので、三種の範囲です。一方、60kVで受電する施設は5万Vを超えるので、三種では担当できません。
| 場面 | 三種で足りる? | 理由 |
|---|---|---|
| 6kVの高圧で受電するビルや工場 | 足りる | 5万V未満の範囲に入る |
| 20kVの特別高圧で受電する施設 | 足りる | 5万V未満の範囲に入る |
| 60kVの特別高圧で受電する大きな工場 | 足りない(二種以上) | 5万V以上なので三種の範囲を超える |
| 出力5千kW未満の発電所 | 足りる | 三種の範囲に入る |
| 出力5千kW以上の発電所 | 足りない(二種以上) | 三種の範囲から外れる |

自分の職場の受電の電圧が分からない時は、職場の先輩に聞いてみるのが早いです。
「うちの工場って、何Vで受電しているんですか?」
「6kVだよ。だから選任は三種で足りているんだ」
外部委託が多い世界でもある
経済産業省の資料では、令和5年1月末時点で、選任の形の91%が外部委託でした。外部委託は、電気保安協会や電気管理技術者などに保安の管理を任せる仕組みです。
外部委託の対象には、電圧7,000V以下で受電する需要設備などが入ります。こうした設備を担当する仕事では、三種の免状が活躍の土台になります。
三種の免状で担当できる仕事は電験三種でできる仕事でくわしく紹介しています。
電験2種を取るかどうかの判定チェック
二種は、取れば監督できる範囲が広がります。ただ、一次と二次の試験は年1回なので、勉強の期間も見込んでおく必要があります。
『いらないなら取らない、で本当にいいのかな』と迷う方もいますよね。次のチェックで、当てはまる数を数えてみてください。
- 今の職場に、5万V以上で受電する設備がある
- 上司から、二種の担当を求められている
- 出力5千kW以上の発電所で働きたい
- 転職先の候補の求人に、二種の条件が書かれている
- 平日に1時間、土日に3時間ほどの勉強を数年続けられそう
当てはまる数が多いほど、二種を目指す意味は大きくなります。反対に、ほとんど当てはまらないなら、今は三種で経験を積むのも立派な選択です。
| 当てはまった数 | 考え方の目安 |
|---|---|
| 3つ以上 | 一次の勉強を始めて、科目合格から積み上げる |
| 1〜2つ | 実務経験で二種の資格を得る道も含めて比べる |
| 0 | 三種で仕事の経験を積みながら、必要になった時に考える |

迷った時は5年後の職場を思い浮かべる
チェックの数で決めきれない時は、5年後にどんな職場で働いていたいかを考えてみてください。
『今のビルの仕事が好きだから、このまま続けたい』なら、三種で経験を積む道が合っています。『いつかは大きな工場や発電所で働きたい』なら、二種の勉強を早めに始めておく意味があります。
どちらを選んでも、三種の免状と現場の経験はそのまま生きます。今の判断が、あとから変わってもかまわないんです。
三種のままでよい人の例
例えばこんな場面です。6kVで受電するビルの設備管理をしていて、これからもビルの仕事を続けたい人。
この場合、担当する設備は三種の範囲に入ります。二種の勉強に時間を使うより、仕事の経験を深める方が役に立つこともあるんです。
二種が今の仕事に要らないとしても、資格の価値が低いわけではありません。必要になる場面が限られている、というだけの話です。
二種を目指した方がよい人の例
反対に、こんな場面なら二種を考える意味が大きくなります。60kVで受電する大きな工場で、三種の電気主任技術者を支える立場で働いている人です。
この場合、今の職場で上の立場を目指すなら、二種の免状が必要になる場面が出てきます。試験と実務経験のどちらが早いかを、比べてみてください。
三種のまま経験を積む時にできること
三種のままでも、経験を広げる道はあります。例えば、三種の免状を持って5年以上の保安監督の実務経験を積むと、都道府県知事の認定で第一種電気工事士の資格を得られます。
また、3年以上の実務経験か認定講習の修了で、認定電気工事従事者の認定証を受けることもできます。三種と電気工事士の関係は電験三種と電気工事士の違いで紹介しています。
二種を取る意味:試験以外の道も含めて考える
三種の免状を持ち、電圧1万V以上の電気施設で5年以上の保安監督の実務経験を積むと、試験なしで二種の資格を得られます。
『今すぐ二種は要らないけど、いつか必要になったらどうしよう』と心配な方もいますよね。
実は、二種の免状は試験に合格する以外にも、実務経験で得る道があります。電気技術者試験センターや経済産業省の資料に書かれている道です。
- 実務経験の年数を待たずに取れる
- 若いうちや、現場に出る前でも挑戦できる
- 一次と二次の勉強で、計算と記述の力がつく
- 電圧1万V以上の施設での経験が要る
- 5年以上の保安監督の経験を積む必要がある
- 職場の設備によっては経験にならないこともある
申請は、各地域の産業保安監督部(署)で行います。くわしくは電験の認定取得とは?で紹介しています。
実務経験の道を考えるなら、上司にこんなふうに確かめておくと安心です。
「今の担当の設備で、二種の資格の実務経験として数えられますか?」
「受電は1万V以上だから、保安監督の立場で5年続ければ対象になるはずだよ。条件は産業保安監督部の案内でも確かめておこう」
二種の試験にかかる手間も知っておく
二種を試験で取る場合、三種とは受け方がかなり違います。令和8年度(2026年度)の受験案内で比べてみましょう。
| 比べる点 | 電験三種 | 電験二種 |
|---|---|---|
| 試験の回数 | 年2回(上期・下期) | 年1回 |
| 試験の形 | 4科目のマーク式(CBTか筆記を選ぶ) | 一次4科目のマーク式と二次2科目の記述式 |
| 受験手数料(インターネット申込み) | 7,700円 | 13,800円 |
| 科目合格の免除 | 申請で最大連続5回 | 一次の科目合格は翌年度・翌々年度の2回 |
一次と二次の両方に受かる必要があるので、数年がかりで取る計画を立てる人もいます。最新は電気技術者試験センターの案内で確かめましょう。
仕事・転職から見た二種の意味
二種があると、5万V以上で受電する大きな工場や、出力5千kW以上の発電所など、担当できる施設が広がります。転職で目指せる職場の幅も変わってきます。
ただ、二種の条件が付く求人ばかりではありません。転職を考えているなら、まず求人の条件を見てから、二種を取るかどうか決めるのが現実的です。
求人の探し方は電験三種を活かす転職で紹介しています。設備管理や電気主任技術者の求人を扱う転職支援サービスに相談して、二種が要るかどうかを聞いてみる方法もあります。
電験ガイド
電験の資格を活かせる職場を探すなら
電気主任技術者の求人は、ビルの設備管理や工場、電気保安の仕事など職場によって探し方が変わります。設備管理・建設の分野に特化した転職支援サービスで、資格や経験に合う求人を相談してみましょう。
講座の選び方プライムキャリアの公式サイトを見る求職者の利用は無料と公式サイトに記載があります。求人の内容は公式サイトで確かめてください。
電験2種でよくある相談
知恵袋などで見かける相談から、二種を取るかどうかに関わるものを3つ選んで答えていきます。
工場の電気設備の保守管理の仕事に二種は要る?
「工場の電気設備の保守管理と工事の求人がある。どんな資格が要るのか」という相談がありました。
結論から言うと、その工場がどの電圧で受電しているかで変わります。5万V未満なら三種の範囲で、5万V以上なら二種以上が要ります。
求人に資格の条件が書かれていない時は、応募の前に受電の電圧を聞いてみると、必要な免状が分かります。
工業高校の電気科から、どこを目指せばいい?
「工業高校の電気科に通っていて、就職先を考える時期。電験はどれを目指せばいいか」という相談もありました。
電験は受験資格の制限がないので、在学中から三種を目指すこともできます。まずは三種で土台を作り、就職先の設備に合わせて二種を考える順番が自然です。
例えば、大きな工場や発電所に就職した場合は、職場で二種を求められる場面が出てくるかもしれません。その時に、試験か実務経験かを選べば十分間に合います。
就職先を選ぶ時は、求人票の仕事内容に「受変電設備」「特別高圧」などの言葉があるかを見てみてください。会社説明会や見学の時に、受電の電圧を質問してみるのもおすすめです。どんな設備を担当するかが分かると、目指す免状の種類も自然に決まってきます。
電気主任技術者2種と電検2種は違うもの?
「電気主任技術者2種と電検2種の違いは何か」という相談もありました。
同じものです。正しくは「電験」で、電気主任技術者試験を縮めた呼び方です。試験に合格して免状を受けると、第二種電気主任技術者になります。
よくある質問
電験2種はいらないって本当ですか?
人によります。担当したい設備が5万V未満で収まるなら三種で仕事はできますが、5万V以上で受電する施設や出力5千kW以上の発電所では二種以上が要ります。
三種を持っていれば、二種は後からでも取れますか?
取れます。試験を受けるほか、三種の免状で電圧1万V以上の電気施設で5年以上の保安監督の実務経験を積むと、二種の資格を得られます。
電験2種は受験資格がありますか?
受験資格の制限はありません。三種を持っていなくても受けられますが、三種で土台を作ってから二種に進む人もいます。
電験二種の免状に有効期限はありますか?
ありません。電気主任技術者の免状には有効期限や更新の制度がなく、一度取得すれば原則としてそのまま有効です。
まとめ
- 電験2種がいらないかどうかは、担当したい設備の電圧と目指す仕事で決まる
- 三種は5万V未満、二種は17万V未満を監督できる
- 6kVや20kVで受電する施設は三種の範囲、60kVで受電する施設は二種以上が要る
- 三種の免状と実務経験5年(1万V以上の施設)で、二種の資格を得る道もある
- 転職を考えるなら、求人の条件を見てから二種を取るか決める





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